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健康と長寿の極意
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第五章 元気で長寿を迎えるための生活習慣

『健康と長寿の極意』
[著]渡部昇一 [著] 石原結實 [発行]PHP研究所


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コーカサス地方の人たちの生活習慣


 石原 コーカサス地方の人たちは、とても元気です。黒海の北側のコーカサス山脈は、およそ四〇〇〇〜五〇〇〇メートル級の山があります。そのふもとから中腹までに人々は住んでいます。

 旧ソ連でしたが、いまはグルジア共和国です。北からの風が山でさえぎられ、南は黒海に向いているので、割と温暖です。柑橘類も採れます。牧畜と農業が盛んです。

 昔のコサック兵で、長寿の人が多い。長寿の秘訣を九十歳以上のおじいさんたちに聞くと、九十歳以上でつくっている合唱団で毎日歌うそうです。夜は友達を呼んだり呼ばれたりして、宴食をする。結婚式に呼ばれて歌って踊る。それから鹿やウサギ狩りをする。それだけしか言わないんですよ。

 でもよく見ると、まず大家族制で、五〜六世代、曾々孫(ひひまご)ぐらいまで一緒に住んでいます。そして長老ほど大事にされます。相談事があるときは全部、長老に相談します。きちんと序列があって、食べるときも序列があり、長老が上座に座り、みんなに尊敬される。

 それから、長老たちは「こんなに楽しい世の中はない」とか、「そう簡単に死んでたまるか」と、口ぐせのように言います。「自分は満足だ」とも言っていました。

 ハードワークではありませんが、適度な仕事を朝から晩までしています。百二十歳ぐらいの高齢者が本当にいるんです。

 渡部 何かで読んだのですが、海抜が高いところに住むと酸素が薄いから、活性酸素が少なくて長生きするそうですね。高地には栄養がない場合がありますから、栄養があって高地に住むと長生きできるのでしょうか? そこは標高がどのぐらいですか。

 石原 標高が一〇〇〇から二〇〇〇メートルの間です。酸素は体にとって一番大切ですが、活性酸素が体内に多くなると毒になります。

 昔、未熟児が生まれたときに、保育器の中に高濃度の酸素を注入していました。しかし、育ったら網膜症になって失明する子がたくさんいました。いま考えると、それも活性酸素のせいなのです。

 いくら良いものでも、過ぎたるは及ばざるがごとし。悪いものでも少しなら良い。酸素も少ないほうが、かえって体に良いのかもしれません。

 高地は、斜面にありますから、上がったり下がったり筋肉運動になるということもあるのでしょう。

 昔、ロンドンバスの運転手は短命だといわれていました。しかし、車掌は二階建てバスの中を上がったり下がったりするから長命でした。

 また、坂の上に住んでいる人たちは、平地にいる人たちよりも、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧が少ないといわれています。

 コーカサス地方の人たちは、普通のものを食べ、肉も食べています。ただ肉を食べるときは、一回ボイルして脂を捨てて、それから焼いています。

 魚もスズキ、マスなどを食べます。また、野菜、果物を自分の庭でつくっているので、新鮮なものが食べられます。お酒も毎日、自家製の赤ワインをかなり多量に飲みます。

百二十歳になると、全員の血液型がO型になる


 石原 百二十歳になると、血液型がなくなるというおもしろい説があります。それはグルジア共和国の長寿学研究所のダラキシリビ教授の考えです。「何型になるのですか?」と聞くと、「ガタガタになる」と(笑)。それは冗談で、全員、O型になるのだそうです。

 人類の先祖は三百万年前にアフリカで生まれました。その後、二百九十五万年はアフリカで生活していたそうです。

 そして、一部の人類が五万年前にジブラルタル海峡を渡ってヨーロッパへ移動し、ウラル地方まで進出します。それから東方へ移動してきたのが、アジア人になったのです。

 アジアでは主に農耕がなされていたので、協調性が必要になります。そのため、A型の人が多くなりました。

 一方、ヨーロッパ人は農耕よりも狩猟が中心の生活になったため、個性の強いB型の人が多くなります。

 さらにその後、チンギス・ハンがアジアからヨーロッパへと進出し、征服したため、ヨーロッパ人のB型とアジア人のA型が混ざり、AB型ができます。

 このように人類の発展史を考えても、人はもともとO型だったということがわかるそうです。だから、百二十歳になるとO型に戻るということと符合するのです。

 これはあまり信憑(しんぴよう)性がありませんが、一九七三年の『朝日新聞』に、アゼルバイジャン共和国のシラリ・ミスリモフというおじいさんが、百六十八歳で死んだという記事が載っていました。一八〇五年に生まれて、死んだのが一九七三年で百六十八歳。百五十数歳で死んだ人もいるそうです。

 かなり長寿であることは間違いありません。筋肉運動を十分にし、合唱で声を出したり、人と人の絆が深く、アメリカの長寿学者が言っていることを自然に実践してきた人たちだと思います。

歌うと、脳から快感ホルモンが出る


 渡部 歌うというのは、結局、深呼吸と同じことですよね。歌う間は息をずっと吐いているわけですから。

 石原 呼吸というのは、吐いて吸う。吐けば自然に空気が入ってくるのです。歌うということは、息をずっと吐いています。歌うと、副交感神経がよく働く。リラックスする。ホルモンの調整がよくなる。脳から快感ホルモンが出る。歌うと体温が上がってきます。

 歌うことは、横隔膜(おうかくまく)を動かしていることです。心臓はこぶし大の大きさしかないので、全身に血を送ることはできても、全身から引き戻す力はあまり強くないんです。それを助けているのが筋肉の運動と横隔膜の上下運動です。

 筋肉が収縮すると、血液が心臓に戻りやすくなる。横隔膜の運動も、心臓を助けています。歌うことで、その横隔膜をたくさん働かせているのです。歌うことは、本当に良いことです。

 渡部 それにプラスして、さらに歌詞を全部覚えたらいいと思う。私はラテン語を覚えようとしたことがありましたが、ラテン語よりも、好きな歌を覚えたほうが早い。

 石原 本当にそうです。これは余談ですが、演歌の作詞者は男性が圧倒的に多いそうです。演歌に歌われているようなことを女性は思っていない、と誰かが言っていました(笑)。
恍惚(こうこつ)のブルース』(川内康範作詞・浜口庫之助作曲)の歌詞は、「女の命は恋だから 恋におぼれて流されて 死ぬほど楽しい夢を見た あとはおぼろ あとはおぼろ ああ 今宵また しのびよる 恍惚のブルースよ」です。

 これは、『おふくろさん』も作詞した川内康範先生の歌で、こんなこと、女性は誰も思っていない。男性が女性にこう思ってほしい、ということを言っているだけなのです。

 女性の命は、「恋」ではなく、「食」です。「女の命は食だから、食におぼれて食いすぎて、死ぬほど醜い肥満になった、あとはマグロ、あとはマグロになるだけよ。ああ、今宵またしのび食う、食べすぎのブルースよ」――これが本当ではないかと(笑)。

 女性に、「女の命は恋だなんてですよね」と聞いてみると、「ハハハ、そうですよね」と答える人が多いですね。女性の命は食ですよ、食! 一時的に「女の命は恋」と思うかもしれませんが。

 恋が発展して、魔がさして結婚できるのです(笑)。魔がささない人は結婚できないんです。
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