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(2021/11/26 追記)

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「神社と神さま」がよくわかる本
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生き方・教養
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第2章 神社の境内はワンダーランド

『「神社と神さま」がよくわかる本』
[著]島崎晋 [発行]PHP研究所


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鳥居(とりい)は何のためにあるのか



 神社をあらわす地図上の記号は鳥居である。神社を象徴する特徴ある建築物だからだろう。

 鳥居が建っているのは参道の入口か社殿の入口と決まっている。神社によっては複数の鳥居をもつこともある。

 鳥居の語源については、さまざまな説が唱えられている。神社の入口にあるから「通り入り」に由来するとか、「鳥がいやすいところ」「神に供えた鳥の止まり木」といった説がある。三番目にあげた説は日本神話の(あま)岩屋(いわや)事件と関係する。

 岩屋に籠もった天照大御神(あまてらすおおみかみ)を誘い出すための道具立てのひとつとして、常世(とこよ)の長鳴き鳥が用意された。仰々しい名前だが、要は鶏のことである。この鶏を止まらせるために止まり木をつくった。それが鳥居の起源とする説である。

 それでは鳥居は何のためにあるのか。その置かれている場所から、ここから先は聖域であるということを示す標識と考えられるが、実はそれだけではないようだ。

 実は鳥居とよく似た建築物は中国・朝鮮からインドにかけて広くみられる。インドのは石造だが、ストゥーパ(仏舎利を納める塔)の入口にあるトラーナという門の形が鳥居によく似ている。また中国雲南省や東南アジアに居住するハニ族の村の入口にも、小さいながら同様のものが建てられている。ハニ族のものは、悪霊から村を守る結界(けつかい)の役目を担っているというが、日本の鳥居ももともとの発想は同じかもしれない。


鳥居にはどんな形態があるのか




 鳥居は礎石の役目を果たす亀腹(かめばら)と二本の柱、および笠木(かさぎ)島木(しまぎ)台輪(だいわ)(ぬき)(くさび)額束(がくづか)からなっている。だが、ひと口に鳥居といっても、その形は一様ではない。一番古い形は伊勢神宮に代表される神明(しんめい)鳥居だといわれている。伊勢鳥居は、笠木が通常の神明鳥居の丸木とは違って、五角形をしているのが特徴である。つぎに古いのが明神(みようじん)鳥居で、笠木と島木の反り返っているのが特徴である。もっとも広く普及したのがこの形式になる。

 ほかにも、破風(はふ)型の合掌をもつ山王鳥居、貫が貫通していない中山鳥居、円柱ではなく角柱を用いる住吉(すみよし)鳥居、台輪のついた稲荷(いなり)鳥居、樹皮をはがさずに使った黒木鳥居などさまざまな形式がある。また鳥居は必ずしも木でつくられるとは限らず、石製や銅製のものもある。近年は鉄パイプや鉄筋コンクリートでできた鳥居も見られるようになった。
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