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「孫子」を読む
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生き方・教養
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第六章 『孫子』の新しい読み方

『「孫子」を読む』
[著]松本一男 [発行]PHP研究所


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 既述のごとく、『孫子』は兵法の古典としての権威書である。人によっては、
「『孫子』以前に兵書なく、『孫子』以後に兵書なし」

 とまで絶賛するぐらいであり、二千数百年も前に書かれたものとしては、たしかにすぐれた書物である。中国ではもちろんのこと、日本、朝鮮、ヴェトナムなどの漢字文化圏、はてはヨーロッパの軍人社会でも人気があったので、各時代を通じて、『孫子』の研究は盛んであった。第二次大戦後、一九六〇年ごろから経営学の参考書として脚光をあびるようになり、とくに日本のビジネス界では好んでとりあげられている。

 最近ではあまりいわれなくなったが、一時、“コンテンポラリーなスタイル”ということばがはやったことがある。

 Contemporaryという英語は、“現代風な”とか、“同じ時代に存在している”というのが元の意味である。すなわち、“コンテンポラリーなスタイル”とは、当世風のスタイルということであろう。

 コンテンポラリーなスタイルというものがあるならば、コンテンポラリーな読み方というのもあっていいだろう。

 古典は、日本のものであろうと外国のものであろうと、当然その書かれた時代は古い。当時の時代環境、思潮、哲学観などは現代のそれといちじるしくかけ離れている。したがって、書かれた昔には正しかったことが、いまでは通用しないこともあるはずだ。

 だが、古典として存在するからには、時代と場所を問わず、十分に通用する真理が備わっていることも事実である。
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