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人生の師を見つけよう
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生き方・教養
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まえがき

『人生の師を見つけよう』
[著]岬龍一郎 [発行]PHP研究所


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「私を生んでくれたのは父母である。私を人間たらしめたのは師である」

 世界的名著として有名な『武士道』の著者である新渡戸稲造(にとべいなぞう)博士の言葉である。

 私はこの言葉に感化されて、以前、「こうした先生がいたらいいなぁ」との思いで、『教師の哲学』(PHP研究所)という本を書いたことがある。教える者(師)と教えられる者(弟子)との、うるわしくもすさまじい師弟の関係を描いたものである。吉田松陰(しよういん)と「松下村塾(しようかそんじゆく)」、緒方洪庵(おがたこうあん)と「適塾(てきじゆく)」、夏目漱石と「木曜会」などといった、直接的な先生と生徒の愛と絆である。

 本書でもこうした師と弟子の関係は述べてあるが、じつはこのとき思ったことは、現在の制度(システム)化された公共教育の現場では、こうした全霊を()して教授してくれる「師」に出会うのは、いまや奇跡に等しいということであった。

 友情という言葉が死語になったように、人間関係が浅薄(せんぱく)になった今日においては「師」という言葉も死語になっている。

 そこで考えた。たとえ現実の世界で松陰先生や洪庵先生のような師に巡り会わなかったとしても、その心掛けさえあれば、われわれは歴史の中で、目標とすべき、あるいは心のよりどころとなすべき、「人生の師」を持つことはできるのではないかと。

 歴史をひもとけば、過去の日本人の中には、その生き方、その言動を眺望するだけで、思わず(えり)を正さざるをえない先哲先人はたくさん存在している。

 いうなれば歴史というのは、そのような人へ憧れ、共鳴し、その人に一歩でも近づこうとする学びの気持ちが、人に勇気と生きる力をあたえ、切り開かれてきたものなのである。

 とするなら、私たちも「師」と尊敬できる先哲先人を探し出し、その「師」の、ものの見方、考え方、生き方を自分なりの立場、状況になぞって精進するかぎり、たとえその人になれなくても、一歩でも近づければ有意義な人生を過ごせるのではないかと。

 いかに文明社会になって宇宙旅行に行ける世の中になったとはいえ、人間の生き方の原理原則は変わるものではない。それは、古典といわれるものが、いまなお私たちの生きる指針となっていることが証明している。

 本書から、自分の目指す人、あるいは好きな人を選んで、その人を「人生の師」とみなし、その生き方を学ぶとき、あなたはきっと新たなる明日をつくることができるだろう、と私は確信している。その思いを込めて私は本書を書いた。

平成二十年 十月吉日
岬 龍一郎
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