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若者の「心の病」がわかる本
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第9章 少子化時代の王子様、王女様

『若者の「心の病」がわかる本』
[著]町沢静夫 [発行]PHP研究所


読了目安時間:14分
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子供を産みたがらない女性たち


 現在、先進国ではいずれも子供の数は減り、逆に老人の多い国になっていくことが宿命となっている。少子化における当面の問題は、若年労働者の減少により、老人福祉の経済的問題をどうするか、ということである。しかし、子供の少子化の傾向は、ますます長びくことであり、今後の対策が急がれる。

 少子化の原因として、一番わかりやすいのは、子供の教育費、及び養育費の増大が挙げられるだろう。さらに都市部を中心に家が狭いという住宅事情や、養育を祖父母や他の家族に任せられない、核家族ということも関係している。しかし本質的に重要な問題は、以下に述べることである。

 子供が少子化に向かうというのは、いずれの先進国にも見られる傾向である。つまり先進国にあっては、女性が子供をつくることをためらい始めている。なぜ女性は子供をつくることをためらうのか。

 その第一の理由は、世界的にいえることであるが、女性が社会に進出し、自分の能力を発揮し、男女平等と自己実現の理念に基づいた固有の生き甲斐の追求が、非常に強くなっているということである。

 現に子供の数が少ないのは、どちらかというとインテリ階層に多い。子供を産むことで、自分の社会的な活動が妨げられるのを恐れているといえるだろう。

 男女平等であるということに異議を唱えるものは誰もいない。しかし男性と女性がその役割、生物学的機能が異なることも、また事実である。したがって平等ではあるが、役割機能も同じということにはならないはずである。

 女性は女性なりの自己実現を果たすべきであり、男性とすべて対等であろうとすれば、それは生物学的な方向性を曲げるものである。ひいては、自分自身の不幸に陥る可能性も含んでいると思われる。

 もう一つ指摘しておかなければならないことは、女性の子供の養育能力の低下ということであろう。子供を養育する自信がないため、少なくしようという傾向も、無視できない。

 現在の母親は、かつての母親に比べ、はるかに自由な社会、そして豊かな社会に生まれてきている。そこでは自分の欲求を満たすことがまず優先され、自分の欲求を抑えて、人のために尽くす、あるいは人の身になって考えてみるなどという点では、いささか体験不足の傾向が見られるものである。そのため、人から可愛がられることは望むけれども、人を可愛がる傾向が、いささか希薄となってしまうのである。
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