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若者の「心の病」がわかる本
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くらし
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第12章 家族に何ができるのか

『若者の「心の病」がわかる本』
[著]町沢静夫 [発行]PHP研究所


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「親が悪いから」とはいいきれない


 一般に青少年の病理の原因として、母親のしつけが悪い、家族が悪いというように、子供の性善説を唱えたようないい方をされることが多い。治療者もまた「親が悪いからこうなってしまった」と指摘する例が多くみられる。そのため母親は強い罪悪感を持ち、うつ病になって子供と一緒に外来にやってくることも稀ではない。子供を治そうと思うなら、母親を責めるのではなく、一緒に取り組むエネルギーを掘り起こさなければならない。

 「親が悪いから」という考えは、必ずしも正確なものではない。やはりどんな家庭であれ、どんな親であれ、素質のある子供は、立派に自己実現をしていくものであり、素質が悪ければ家族の病理、家族の混乱、親の混乱、親の不安定さによって、さまざまな病理を呈しやすくなるのも当然のことである。つまりストレスと素因とのかけ算によって、青少年の心の病理が生み出される、というのが常識である。

 一方のみが原因で青少年の心の病理が生み出されるというのは、全く非科学的な、情緒的な考え方だと思われる。そのようなことは、よく自分の身の回りを考えれば、すぐに気がつくことであるだろう。

 例えば親が離婚している、あるいは母親が早いうちに亡くなって父親に育てられたといっても、子供が立派に育つということは、ごく当たり前のことである。

 他方また、両親とも実に立派なものの考え方を持っていても、家庭内暴力、不登校、あるいは分裂病、不安障害、うつ病などといった精神障害が生まれることもまたよくあることである。
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