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これが仏教
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生き方・教養
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家庭とは、“世間の物差し”を持ちこまない「場」である

『これが仏教』
[著]ひろさちや [発行]PHP研究所


読了目安時間:9分
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「家庭」を喪失した日本人


 最近の日本人は、完全に「家庭」を喪失してしまったのではなかろうか……。どうもそう思えてならない。

 わたしたちは、いったいどれくらいの時間を、「わが家」で過ごしているだろうか? 主婦はちょっと例外にして、亭主がわが家にいる時間は、一日平均十時間に達するだろうか……。たぶん、それより少ないのではないか。かりに十時間、わが家にいたとしても、その十時間の半分以上は睡眠時間である。家族とのコミュニケーションのある時間は、ごくごく僅かである。単身赴任のおやじにいたっては「わが家」にいる時間はゼロである。それで家族の一員といえるわけがない。そこでは完全に「家庭」が崩壊してしまっている。にもかかわらず、日本人は、わりと平気でいる。いったいどういう神経なんだろうか……と、わたしには不思議でならない。

 子どもたちが「家庭」にいる時間も短い。日本の学校の拘束(こうそく)時間が長すぎるし(労働時間の短縮よりも、わたしは教育時間の短縮のほうが重要だと思うんだがなあ……)、おまけに塾通いまでさせられる。かわいそうである。日本の子どもたちがいちばん飢えているのは、

 ──あたたかい家庭──

 ではないだろうか。親子がそろって食事をする団欒(だんらん)のある家庭──そんなものは、殊更(ことさら)に「理想」と呼ぶほどのものではない。ごくごくあたりまえのものである。それなのに、それが「理想」と言わねばならぬほど、日本はおかしくなっている。しかも、日本がおかしくなっていることを、大半の人々が気づいていない。
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