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これが仏教
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生き方・教養
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時が悲しみも憎しみも和らげる

『これが仏教』
[著]ひろさちや [発行]PHP研究所


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忘れることのありがたさ


 コンピューターの特性は何か……? もちろん、計算が速いということである。

 もう一つある。しかし、これは、コンピューターの特性というより、人間の特性といったほうがよいかもしれない。人間がコンピューターと大きく違っている点は、人間が物事をあっさりと、

 ──忘れる──

 といった特技をもっていることである。コンピューターは、データを忘れようとして忘れられないのである。コンピューターにデータを忘れさせるためには、人間のほうからそれを「消去」してやらねばならない。「消去」されないかぎりは、コンピューターはいつまでも古いデータを記憶しつづけている。ご苦労なことですよね。

 そこへ行くと、人間は簡単にものを忘れることができる。よく、おまえは物覚えが悪いといって叱られる人がいるが、大丈夫、その人は、人間的特性である「忘れる」ことがうまいだけである。そう思って、胸をはっているとよい。

 忘れる──ってことは、大事なことである。忘れるからこそ、新しいデータが入ってくるのだ。忘れることがなかったら、古い記憶で頭がいっぱいになって、新しいことが覚えられない。だから、忘れていいのである。人間であるかぎり、忘れることができなければならぬ。いや、自然に忘れるようにつくられているのだ。それが人間である。

 たとえば、悲しい事件に遭遇する。かわいいわが子を亡くしたようなときだ。親は絶望の悲しみに襲われる。
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