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これが仏教
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生き方・教養
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他人と比較したがる「魔法の鏡」を捨て、「仏法の鏡」へ

『これが仏教』
[著]ひろさちや [発行]PHP研究所


読了目安時間:8分
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白雪姫と継母──どちらが美女?

「鏡よ、鏡よ、鏡さん。この世でいちばん美しい女性(ひと)は誰?」

 魔法の鏡に向かって、一人の女が質問した。彼女は当然、「あなたこそ、この世でいちばん美しい女性です」と、魔法の鏡が答えてくれるものと期待していた。ところが、あにはからんや、魔法の鏡は、
「それは白雪姫です」

 と答える。白雪姫とは、彼女の夫の先妻の子である。つまり彼女は、白雪姫の継母である。

 彼女はカッとなる。継子の白雪姫が彼女より美しいなんて、どうしても許せない というわけだ。そこで、狩人(かりうど)に命じて、娘を森で殺させようとする。だが、狩人はそっと白雪姫を逃がす。

 白雪姫は山の中で、七人のこびとにかくまわれて生きている。それを魔法の鏡によって知った継母は、毒のリンゴで白雪姫を殺す。そして……。

 というのが、「グリム童話集」に出てくる白雪姫の話であった。

 でもね、いつも思うんだけれども、そもそも白雪姫と継母の美しさを比較しようとすることが、土台無理な話ではないだろうか。二人の年齢は正確にはわからないが、白雪姫はティーンエイジャー(十三歳から十九歳)で、継母のほうは中年女性であろう。二人の美しさは次元が違っている。たとえ白雪姫のほうが継母よりも千倍も美しいとしても(魔法の鏡はそう言っている)、わたしが浮気をするのであれば(こんなこと書いていいのかしら……?)、文句なしに継母のほうを選ぶ。だって、わたしはすでに六十歳に近い男性であるから、少女の白雪姫の相手はできそうにない。
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