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これが仏教
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生き方・教養
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「失敗」こそ未来を支える土台づくり

『これが仏教』
[著]ひろさちや [発行]PHP研究所


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三階建ての高層建築


 昔、インドに金持ちがいた。大金持ちであった。

 これは『雑宝蔵経』という経典に出てくる、「愚かな金持ち」の話である。

 まあ、金持ちが愚かであるのは、だいたい通り相場である。巷間には、愚かであれば金持ちになれない、時代を読みとる力があってはじめて金持ちになれる……と主張する人がいる。しかし、それは、欲の皮がつっぱっているだけのことで、本質的には金持ちは愚かなのだ。その金持ちの愚かぶりを教えるために、この経典の話がある。

 あるとき、この金持ちが旅に出た。もちろん、大勢のお供を従えての旅である。もちろん、贅沢な旅である。もちろん……と、同じことばを続けるのはよくないが……金持ちは旅先でいばり散らしている。

 ということは、金持ちはごくごく普通の旅をしていたわけだ。そして、金持ちはある都会にやって来た。

 大都会である。

 その土地の金持ちが、この旅の金持ちを招待した。

 土地の大金持ちの邸宅を訪れた旅の大金持ちは、そこで腰を抜かさんばかりに驚いた。

 なんと、その邸宅はみごとな三階造りであった。現代でいう高層建築だ。

 しかも、三階からの見晴らしがすばらしい。

 旅の金持ちが住んでいた都会には、二階建ての住宅すらなく、全部が平屋造りであった。それがいきなり三階建ての邸宅を見たのだから、その驚きようは想像がつく。
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