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これが仏教
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生き方・教養
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やさしさゆえに“おろおろ”することは布施行となる

『これが仏教』
[著]ひろさちや [発行]PHP研究所


読了目安時間:9分
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おろおろするのも愛情の発露


 夫をがんでなくした人の話を聞いた。
「わたしはだめな妻です。ただ、おろおろするばかりで、夫に何もしてあげられなかった。申し訳ない気持ちでいっぱいです……」。そんなふうに語られた。
「それは違います」──と、わたしは言った──「あなたは夫にすばらしいことをしてあげたのです。おろおろするということは、すばらしい愛情の表現なんです。愛しているからこそ、おろおろするのです。それでいいのですよ」。

 わたしのそのことばに、その方はすごく喜んでおられた。

 わたしたちは、家族であれ友人であれ、苦しみの中、悲しみの中に置かれた人に対して何かをしてあげたいと考えている。ところが、いざ現実にその場になると、相手に何もしてあげることができない。何かをしてあげたい、してあげたいとやさしい気持ちを持った人ほど、何もしてあげられない現実に悩むことになる。その人も、自分は夫に何もしてあげられなかったと、悩んでおられたのである。

 しかし、おろおろするのも愛情である。おろおろする──というすばらしいことを、その人は夫にしてあげたのだ。そう考えたほうがよい。そして、何もしてあげられなかったという後悔の念は捨ててしまったほうがよい。そう考えて、わたしはそんなアドバイス(忠告)をしたのである。

 じつは、この話を、あるところに書いたことがある。かつて、わたしが「読売新聞」の日曜版に連載していた「まんだら人生論」の中である。そうすると、読者からの投書があった。
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