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これが仏教
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生き方・教養
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無功徳という大きな功徳。それが仏法の不思議

『これが仏教』
[著]ひろさちや [発行]PHP研究所


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『般若心経』の功徳

「うちの隣のおじいちゃんは、朝夕、熱心に『般若心経』をよんでいました。それに写経もしていました。そんなに熱心な信者なのに、このあいだ自転車に乗っていて自動車にはねられ、大怪我をしました。『般若心経』をよんでいても、ご利益(りやく)はないのですか?」

 さる高名な仏教学者が講演会場で、聴衆からそのような質問をうけた。
「あんな質問は困るよなあ……。まったく、困らされたよ……」

 と、その仏教学者が会合で、仲間にこぼした。気の置けない仲間の集まりで、しかも少々お酒が入っていた。
「あんた、知らないの? そういう時にはね、昔から、うまい答えがあるんだよ……」

 禅宗の老僧が、仏教学者にそう言った。そして、次のように教えた。
「そういう時はね、すかさず、
“般若心経をよんで功徳がちゃんとありますよ。もしも般若心経をよんでいなかったら、その人は死んでいた。それを怪我ですんだのだから、ちゃんと功徳があるではないか

 と答えるといいんだよ」
「なるほど、いいことを教わった。この次からは、この答えで行きます」

 仏教学者は、しきりに感心していた。

 ところが、そこに横槍が入る。別の者がこう言い出したのだ。
「でもさ、怪我の場合はそれですむ。しかし、“死んでしまった”と言われた場合は困るだろうよ……」
「そういう時はね」──と、禅宗の老僧が言った──「そのおじいちゃんは即死したか、それとも二、三日生きていたのか? と問い直せばいいの。
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