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これが仏教
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生き方・教養
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若さに対する未練を捨て、老いを明るく楽しむ

『これが仏教』
[著]ひろさちや [発行]PHP研究所


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白髪という天使


 お釈迦さまがヴァイシャーリー(舎離)の北方にあるミティラーという町に滞在されていたときの話である。世尊がふと思い出し笑いをされたのを、お侍者の阿難(あなん)(アーナンダ)が見つけた。
「世尊よ、どうされたのでございますか……?」

 と、阿難は尋ねる。まあ、思い出し笑いというものは、はたの人間には気になるものだ。ひょっとしたら、自分が笑われたのではないかと不安になるからだ。

 しかし、お釈迦さまのは完全な思い出し笑いであって、阿難にこう説明された。
「昔、はるかな前生のことであるのだが、このミティラーに大天(マハーデーヴァ)という大王がいた。正しい政治を行なっていて、民衆の信望の厚い王であった……」

 その王が、かねてから理髪師に命じていた。
「いいか、わしの頭髪に白髪が見つかったら、すぐにわしに告げるのだぞ」

 さて、ある日、理髪師はその白髪を一本見つけた。彼は王に告げた。
「そうか、見つかったか。では、その白髪を毛抜きで抜いて、わしのこの掌の上に置いてくれ」

 理髪師がその通りにすると、大天王はその白髪を眺めながら、このような()を述べた。

我頭生白髪  わが頭に白髪生ず
寿命転衰滅  寿命うたた衰滅せり
天使已来至  天の使いすでに来至(らいし)せば
我今学道時  われいま道を学ぶ時なり


 白髪は天の声を伝えてくれる天使であるわけだ。その天の使いが来たのだから、自分は道を学ぶ時になった。
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