14世紀〜16世紀後半
乞食坊主が皇帝に! 皇帝独裁体制を築いた朱元璋
洪武帝は宋朝よりもさらに皇帝の独裁体制を徹底的に推し進めた
▼異民族による中国支配の終わり
14世紀に入ると、元による中国統治が大きく揺らぎはじめる。交鈔という紙幣の乱発により、極度のインフレが進み、あいつぐ黄河の大氾濫とあいまって社会不安が高まっていった。これに乗じて、新興宗教・白蓮教が兵をあげる。かれらは目印として紅い頭巾を巻いていたため、紅巾の乱と呼ばれる。各地で呼応する者が相次ぎ、土豪の郭子興もそのなかの1人だった。