1911年〜1931年
辛亥革命──中国の王朝支配の終焉
介石の中国統一への夢は満州事変の勃発によって遠のいてしまう
▼清王朝の滅亡
清朝は、義和団事件(1900年)をきっかけに遅まきながら本格的改革に乗りだした。科挙が廃止され、海外への留学が奨励されたのをはじめ、新たな常備軍として訓練と装備を完全に洋式化した軍隊──新軍が創設され、国会開設の準備も進められた。ところが皮肉なことに、留学生たちは外の世界を知るにつけ、中国の後進性を痛感。革命思想に感化されていった。かくして1905年、東京で孫文を首領に中国同盟会が結成されたのである。