『小さな庭でも幸せガーデニング』
[著]三橋理恵子
[発行]PHP研究所
初夏を涼しげに彩るロベリア
春に見事な花を咲かせていた草花たちも、六月の声を聞いて、梅雨空が顔をのぞかせる頃には、まるで歩調を合わせるかのように元気をなくしてしまう。株は株元から枯れこんで地面はだんだん土があらわになってくる。冬から咲きつづけていたパンジーも、まだ花をつけてくれるけど、やっぱりそろそろ役目は終わりだよと私たちに告げているかのよう。春花壇が見事であればあるほど、その後の姿は寂しい状態になってしまう。
このあと、夏花壇への準備を進めなくてはいけない頃だけど、こんなときに、これから最盛期を迎える初夏用の草花たちを用意しておけば、花壇やコンテナは少しずつ夏花壇へのスイッチングを果たすことができる。