『小さな庭でも幸せガーデニング』
[著]三橋理恵子
[発行]PHP研究所
一年草草花からは、たくさんのたねが実ります
私が広い畑を借りていた頃は、毎年枝分かれして小さな花をいっぱい咲かせるシロタエヒマワリのたねをたくさんまいたものだ。花のあと、一輪から採れるたねの量の多いことといったら……。そんなたねを残らず収穫して、たねをまいて、苗に仕立てて、ヒマワリ売りになろう。そのお金でいつかヒマワリ御殿を建てたらどんなに素敵かしら。そんなつまらないジョークが思い浮かぶほど、すごい量のヒマワリのたねが採れるのだ。
ヒマワリのたねを一粒まくと、そこからいったい何粒のたねが採れるだろう。何十万倍?何千方倍? 植物がこんなにすごい繁殖力をもっていること自体驚きだけど、これも来年、再来年、そして百年後、千年後に世代をつないでいくための手段なのだろう。