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坂本龍馬 最強の人生哲学(KKロングセラーズ)
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生き方・教養
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三章 天命を感知する

『坂本龍馬 最強の人生哲学(KKロングセラーズ)』
[著]百瀬昭次 [発行]PHP研究所


読了目安時間:31分
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4 大志の必要性



●もっとも理想的な国づくりをするために今、何を為すべきか



 龍馬は、たいへん先見性にすぐれた人間、「()を見るに(びん)」なる人物として定評がありますが、このことは、生来〈水〉との縁が深いことからして、〈水〉意識が高いことと関係があるのではないかと思われます。

〈水〉意識が高いとは、〈水〉の真価や特性(質)をよく知っていること、その貴重さ、ありがたさに感謝していること、その神聖さ、偉大さに畏敬の念を抱いていること、そして、その持ち味を積極的に活用していることをいいます。龍馬の数々の思考も、このことと無関係ではありません。


 というのも、〈水〉は「感知力」や「感応力」が最高に高い物質であるからです。そのおかげで私たちはこうして生かしていただいていることを知らなくてはいけません。


 わたしたちの生体は宇宙と一体化していて、宇宙からのさまざまな情報(波動)を敏感にキャッチしながら対応していることがわかっています。


 そして当然感知力(感性)の高い存在であって然るべきであるという自己認識の上に立つことです。そういう自己認識が、あの幕末の動乱期に、常時できていたのが他ならぬ坂本龍馬です。


 たとえば、「黒船」騒動を目のあたりにしても、彼は決して慌てたり、浅慮におちいったりしなかった。「今、なぜ日本に黒船か」の視点に立って、問題を捉えようとしました。そして、それにはまず日本を取り巻く国際情勢や西洋事情について詳しく把握することが肝心であるとして、象山や小龍の門をたたき、教えを乞いました。


 とくに河田小龍との出会いのもつ意義が大きかった。そしてまず感知したことは、「一人を相手にする刀の時代の終わり、これからは国家的視野に立った大志の必要性」でした。小龍とのやりとりのなかで龍馬が感知したことをまとめてみると次のようになります。


 一 攘夷は不可能。軍備の必要性。


 一 緊急の対外策定。藩側の認識不足。


 二 経済の自由化。船舶による輸送業の必要。


 三 武士階級は頼むに足らず。むしろ活気ある下層の者を教育して使う。



 ここで感知したことが、後の大業成就への大きな布石となるのです。


 志士活動に入り、龍馬の行動哲学の中心にいつもあったのは「この国の将来、日本の夜明け」ということでした。そして、もっとも理想的な国づくりをするには、今、何を為すべきか、を彼は常に考えながら、的確な行動を心掛けていったのです。

「土佐のいも掘ともなんともいわれぬ居候に生まれ、一人の力で天下をうごかすべきは、これまた天よりすることなり」


 と、姉の乙女(おとめ)に宛てた手紙の一節にあるように、龍馬は自分の天命もしっかり感知していたのです。


 これも元をただすと、〈水〉に対する「意識」の高さに行きつきます。とりわけ龍馬のように〈水〉の化身のような人物は、生来水意識が高く、それが高い感知力、ひいては人一倍すぐれた直観力を生みだしている所以(ゆえん)だろうと思います。


●誰に対しても胸襟をひらき意見を聞き入れる



 第二のポイントは、心をできるだけ「(くう)」にして吸引力を高め、受け容れやすい態度、すなわち〈水〉のように素直で謙虚な受動の姿勢を取りつづけたのです。


 海が大きいのも、すべての川よりも低く、すべての川を受け入れるからだというたとえもありますが、『スーパードライ』を大ヒットさせ、アサヒビールを一躍優良会社に変身させた故樋口廣太郎氏は、これを「琵琶湖哲学」と表現しています。


 琵琶湖の特徴は、周囲の山々から一二五の一級河川、さらに支流を含めると約二〇〇〇もの河川が流れ込んでいるけれども、琵琶湖から流れ出しているのは、琵琶湖疎水を除けば瀬田川の一本だけしかないという点です。


 これは琵琶湖が周囲よりも低い位置にあるからで(姿勢を低くしているからで)、そのおかげですべての水を受け容れることができるということです。つまり、琵琶湖のように姿勢を低くし、謙虚であれば、さまざまな情報もどんどんもらうこともできるし、助言もしていただけるというわけです。


 このことは龍馬についてもそのまま当てはまります。龍馬はだれに対しても胸襟をひらき、いろいろな人たちの意見を虚心に聞き入れるふところの広さをもっていました。そして、日頃からさまざまな思想や情報を収集し、考察を加えていたからこそ、機に応じて斬新な発想が自在に発揮できたものと思われます。


●「なぜ?」で情報を生かし行動を起こす



 第三のポイントは、受け容れる姿勢(受信アンテナをはること)を持続させると同時に、こちらからもあらゆるものに積極的な関心をもつ姿勢を併せて継続させることです。

「日本の洗濯」というテーマを持ち、その実現にむけて一途に取り組んでいった龍馬。この龍馬の「先見性」は、常に未来のゴールに視線をおきながら、現実に対処する姿勢を持続したたまものであり、それにより(アンテナを常時張りつづけたことにより)ヒントを呼び込み(直観し)そのヒントを生かしながら一つひとつ布石を打っていったことが成功につながったのです。


 テーマを持ち目的意識を確立して行動を起こすと、必要な情報やモノや人が、磁石に引き寄せられるように自ずと近づいてくるのです。


 それと、もう一つ大切なのは、「今、なぜ日本に黒船か」と、龍馬は素朴な問いかけを発し続けたことです。


5 利他の心



●自ら活動して他を動かしむるは〈水なり〉


〈水〉は、他者のために存在するといっても過言ではないくらい極めて利他的な存在といえます。わたしたちもこの〈水〉のおかげで生かしていただいていることを忘れてはいけません。

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