読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

犬耳書店はRenta!へ統合いたします

(2021/11/26 追記)

犬耳書店の作品をRenta!に順次移行します。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

0
-2
kiji
0
0
1250196
0
清涼院流水の小説作法
2
0
0
0
0
0
0
ルポ・エッセイ
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
小説のアイディアについて

『清涼院流水の小説作法』
[著]清涼院流水 [発行]PHP研究所


読了目安時間:13分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


 



スタートとゴールを決める


 自分が書きたい小説の方向性として、特定のジャンルを参考にしてもしなくても構いませんが、ともかく最初に書きたい題材を決めないことには、実際に書き始められません。

 ジャンルの話とも通じますが、自分の書きたい小説は、現実世界の話なのか、それともファンタジーのように架空世界の話なのか。もし現実世界の話なら、舞台は現在か過去か未来か。架空世界の話なら、どのような世界観を構築するのか。まず、そのあたりが決まらないことには、物語を設計することはできません。「こういう人物を描きたい」という強烈な願望が最初にあったとしても、その人物を配置するには、まずは舞台が必要だからです。

 舞台を決めたら、次にすべきことは、自分の描きたい物語のスタートとゴールを決めることです。プロの作家の中には、ひとつのテクニックとして、わざとゴールを決めずに書き始める場合があります(ぼくにも何度も経験があります)が、それできちんと物語に(つじつま)をあわせるには経験に磨かれた力量が必要とされるので、最初は、きちんとゴールを決めたほうがいいでしょう

 たとえば、ミステリーなら、事件が起きるのがスタートで、が解き明かされるのがゴールで構いませんし、恋愛小説なら、主要人物たちの出会いがスタートで、その人たちの結末がゴール、ということになるでしょう。「ゴール」というのは、「物語の結末の具体的なイメージ」と言い換えても構いません。

 要するに、まずストーリーのラフスケッチを描いてみる、ということですが、この段階で特に気をつけないといけないのは、そのアイディアにオリジナリティがあるかどうか、です。

 大前提として、自分の好きな話を書くことは大切ですが、単にそれだけの基準だけだと、今まで何人もの先達がさまざまな角度から描き尽くしている題材である可能性があります。そうした使い古された題材では、新人賞に応募しても受賞は難しいですし、仮に自費出版などで世に出せたとしても、世の中から評価されることは難しいでしょう。評価されなくても好きで書いているんだからいいんだ、と開き直る場合は別ですが、もし少しでも評価を得たいのであれば、小説のどこかの部分に、なにかひとつでも新しさが必要になります。
この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:5122文字/本文:6060文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次