24 社会人になってまで宿題はウンザリだ
「来週までに考えてこい」と言われたら、「こい」にかぶって企画を出す。
企画は、頼まれてからはじめて考えているようでは遅い。
あまり公にされていないが、企画のできる人というのは、普段から溢れんばかりのネタを所有している。
相手から求められたその瞬間、すでに企画は存在しているのだ。
あとは、数ある企画の中のどれにするかを、選ぶだけの話である。
大半の人たちは「考えてこい」と言われてからはじめて考えるが、それではまったくお話にならないということなのだ。
「来週までに考えてこい」と上司に言われたら、最後の「こい」にかぶって企画を出すくらいでちょうどいい。
提出期限ギリギリの企画は、すべてボツだ。
MEMO
企画は、常にフライングしなければ意味がない。期限に間に合わせようと努力している人は、根本がズレている。
25 よく考えたのにあっさりボツにされた
長時間考えた企画は、いつもつまらない。
「じっくり考えさせてください」「もう少しよく揉んでから」という人がいる。
企画は、考えた時間と質が反比例するという法則がある。
時間をかけた企画が面白い、というのは嘘だ。
普段、ろくに考えていないから、企画を考えるのに時間をかけなければならないだけの話だ。
普段、考えている人というのは、企画を考える時間が圧倒的に短い。
普段、何も考えていない人からは、「もっとちゃんと考えないといけないよ」「思いつきではダメだよ」と逆に説教されてしまうくらいだ。
長時間考えたふりをして、実力のなさをカバーしようという作戦なのだ。
MEMO
課題を出されて、長時間考え込まなければならない人は、普段、考えることをサボっていないかどうかを振り返ろう。
26 会議でなかなか賛成してもらえない
会議室で褒められる企画ではなく、静まりかえる企画を目指す。
多くの人たちは、会社の会議で周囲に賛同される企画を狙っている。
上司に「これはいい!」と褒められる企画だ。
ところが、上司に「これはいい!」と褒められた企画が、ブレイクしたというためしがない。
会議で満場一致で賛同された企画は、マックスでプチ成功、たいていは失敗に終わる。
失敗に終わっても、周囲も全員賛成したのだから、責任者不在になるわけだ。
典型的なサラリーマン発想である。
ブレイクする企画は、いつも会議室をシンと静まりかえらせる。
静まりかえった後にどよめきが起こって、「もう少し詳しく教えてくれ」と言わせるのだ。
MEMO
賛同されたということは、今までの延長線上だという証明。人は、既製の枠を超越したものに対して、絶句するから。
27 提案がボツ続きで、もうウンザリだ
ベストセラーは、いつもボツ企画から生まれる。
企画の天才たちの共通点は、最初の企画がボロクソに批判され、却下されていることだ。
自分としては、渾身の思いで、命を削りながらエネルギーを注ぎ込んだのに、あっさり断られた経験を誰もが持っている。