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(2021/11/26 追記)

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お母さんの目からウロコが落ちる本
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くらし
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第1章 平成っ子とはなにか

『お母さんの目からウロコが落ちる本』
[著]頼藤和寛 [発行]PHP研究所


読了目安時間:19分
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やわらかいもの、だ〜い好き


 あたりまえの話なんですけど、平成元年生まれの子どもたちはもう高校に入学しています。いよいよ、「昭和は遠くなりにけり」ですね。

 ほんと、ヨソの子はすぐ育つんだから。ちょっと見ないまにどんどん大きくなる。老人でもガキでもない日本人は、まず“昭和人間”ですよ。それが、あなた、平成生まれっていうんですからね。政府の人がテレビで「平成」って書いた紙をテレビで見せていたのは、ついこのあいだのことのように思うのに、それ以後に生まれた子どもが、もう中学生、高校生というから驚きです。

 給食センターの人と話をしたのですが、学校給食ではわざと固いものをまぜるんですって。というのも、ほとんどの子どもが離乳食以後もやわらかいものばかりを食べて育つから、歯も下あごも発達しない。そういや、最近の若者にはエラの張った人って見かけなくなりましたね。昔の写真のなかには結構いたもんだったけど。

 もちろん母親の中には、メザシだのスルメだのを食卓にのせる工夫をする人もいますが、子どものほうがそれを嫌って、プリンやハンバーグばかりを食べたがる。昔のように決まった一、二種類のおかずしか出されなくて、それしかなければ平成っ子もあきらめて食べるのかもしれませんが、昨今はついつい豪華版になるので()(ごの)みを許してしまうのです。そしていつしか、子どもの好きなやわらかくて食べやすいものばかりが食卓にならびます。とにかく、“お子さま”に食べていただかないことには、母親の責務がまっとうされない。そこで、家庭ではむずかしい部分は学校におまかせとなるわけです。すると、学校は期待に応じなければならないというので、せめて給食で一品ぐらい、わざと()みきる力の必要なメニューを加えるのです。

 そりゃ、口の中でとろりと溶けて風味にクセがなく(のど)ごしのよい食べものは好まれます。しかし、そうした“安易食品”って、マシュマロであれアイスクリームであれ、あまり健康にはよくないのです。どちらかといえば、ウメボシやヒジキ、固い豆類などのほうが身体にはいい。だいたい、子どもの嫌う食べもののほうが健康食品なのです。ピーマン、しいたけ、にんじん、ショウガ、海産物とかね。それを、親たちが子どもに迎合して好きなものばかり与えるもんだから、脳も筋骨もしっかり育たない。

 一見、すくすくと大きくはなっていきますよ。しかし、辛抱はたりないし、こけるとすぐ骨折したりするし、ちょっとしたことで「心が傷ついて死にたく」なったりする。

やさしさだけがすべてじゃない


 ことは食べものにかぎりません。衣食住から、行楽、娯楽、勉強、スポーツ、すべてができるだけ苦労のないように、不快のないようにと配慮されすぎるので、子どもはおよそ抵抗力も持久力もない人間に育っていく。

 もう十何年も前のケースですが、一流高校の女子学生が不登校になりました。きっかけはクラブをやめたこと。そのまたきっかけは、同じクラブの友達から「あんた、ちょっとブリッ子ね」といわれたことです。これが、彼女のやわらかい心にグサッときたらしい。ところが、クラブはやめたものの、同じクラスに何人か部員がいて、毎日彼女たちと顔をあわせるのがつらい。それで不登校となったわけです。どうして、その程度の言葉に傷ついたのか。
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