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(2021/11/26 追記)

犬耳書店の作品をRenta!に順次移行します。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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「小さな自信」が芽ばえる本
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生き方・教養
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はじめに

『「小さな自信」が芽ばえる本』
[著]八坂裕子 [発行]PHP研究所


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― “あなたにしかないパワー”を育てましょう ―


 小学校に入る前から、私は“変わっている子”でした。

 しょっちゅう、ひとりごとを言いながら窓ガラスにクレヨンで絵を描いていました。自分のイメージの世界にどっぷり浸っていたのでしょうね。それを見た人が、「ゆうこちゃんって、ちょとヘンだよ」と言ったそうです。

 でも両親は、“変わっている”私を面白がっていました。父などは「おまえといっしょになる男は大変だろうが退屈しないだろうな」とうれしそうな顔をして、私のヘンな言動を応援するようなところがありました。

 そうした環境に育ったせいか、私は“変わっていることはいいことで、反対に他人(ひと)と同じになることは恥ずかしいこと”だと、ずっと思っていたのです。

 中学と高校では、制服を着るときにもみんなと同じにならないように心がけました。

 ネクタイの結び方やソックスの素材にこだわり、どこかで自分らしさを出したのです。

 学校の友だちもそれぞれ個性の強いキャラクターばかりで、先生方もユニークでした。とくに高校は自由な雰囲気でしたから、毎日が楽しくてたまらなかった。私はますますヘンな女の子になり、“変わっている”ことに満足していました。

 ところが社会の常識では“変わっている”人は少数派で、みんなの輪からはみ出した存在として扱われるのですね。

 それは、カルチャースクールで会話クラスを始めてみてわかったことです。
「私、変わっていると言われます」
「他人とはちがうんですよ、私って」

 クラスの多くの人がそのことで悩んでいるではありませんか。私はびっくりしました。
「“変わっている”はイコール“個性的”という意味よ。たぶん相手側から見て、自分が理解できる範囲なら“個性的”と言い、理解できなくなると“変わっている”と言うんじゃない?

 人はみんな、個性と運命がちがうのよ。だから面白いんだわ。“変わっている”と言われたら、ほめられたんだと受けとって、ありがとうと言いましょう!」

 こんな私の言葉に救われたと、何人もの人から言われました。

 せっかく世界にひとつしかない個性、歴史上に一度しか表われない個性を持ちながら、“変わっている”と言われたくなくて、自己表現をしない人たちがなんてたくさんいることか。それは、からだにもこころにも影響を与えることになります。

 たとえばここに“ベリー”と呼ばれる果実が五粒あったとします。色も形も別々です。

 赤いベリーは、黒いベリーのように成熟していないことをコンプレックスに感じています。紫のベリーは赤いベリーの香りにうっとりとして自分の身を恥じる。五粒のベリーたちはお互いのちがいを“個性”のちがいだと気づかず、比較ばかりしては落ちこむのです。

 赤いベリーはストロベリー。苺です。黒いのはブラックベリー。他のはブルーベリーにラズベリー、グーズベリーの面々です。“ベリー”という名で呼ばれていても、個性はそれぞれちがうのです。
“豆”にしてもそうでしょう? 大豆、小豆、ソラマメ、枝豆、インゲン豆、黒豆など、豆という種類は同じでも特性はちがいます。形の大きなもの、色の目立つもの、大量生産されるものが、形の小さなものや地味なものより個性が強いわけではありません。表面的なことではなく内面に息づくもの、それが個性というものなのです。

 ベリーや豆とちがって、人間の個性はもっと複雑で、もっと変化と可能性がいっぱいです。他人とのちがいをウヤムヤにせず、そこにこそ光を当ててクローズアップしてみるのです。
「私ってステキ」「あなたが好き」「人生っていいものね」「生きるって楽しい」と感じるためには、「他人(ひと)とちがっても、いいじゃない」という発想がとても大切。

 もしもあなたが、「他人とちがっても、いいじゃない」という言葉にまだ出逢っていなかったら、どうぞこの本を手がかりにしてください。

 あなたにはあなたにしかできないことがあり、あなたしか持っていないパワーがあるのですから。

一九九八年 一二月 ポインセチアの季節に

八坂裕子
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