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戦国の「いい男」「ダメ男」
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歴史
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十一、竹中半兵衛重治 秀吉の大出世を可能ならしめた「戦国きっての名参謀」

『戦国の「いい男」「ダメ男」』
[著]中島道子 [発行]PHP研究所


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生没年:天文十三年(一五四四)〜天正七年(一五七九)



  秀吉に二人の軍師


 竹中半兵衛重治(たけなかはんべえしげはる)といえば、「両兵衛(りようべえ)」と呼ばれるもう一人の人物がいる。黒田官兵衛孝高(くろだかんべえよしたか)如水(じよすい))である。

 ()しくも二人は秀吉(ひでよし)に仕えた軍師である。二歳違い(半兵衛の方が年上)だから、同世代といっていい。

 軍師といえば、極めて頭脳明晰(めいせき)で、直接秀吉と関わる仕事である。よって、時には意識的に相反・反発することも予想される。

 そのために相手を(おとし)めることにもなりかねないが、不思議にもこの二人にはそれがなかった。

 それどころか半兵衛は正直で、蛮勇(ばんゆう)の官兵衛を最後まで助けるという人物だった。

 そういう人柄ゆえに、二人の間に衝突や相克(そうこく)はなかった。

 よく「太陽と月」というたとえがあるが、二人の外見は、太陽が官兵衛で、月が半兵衛だろう。

 しかし、人柄・人格はむしろ逆で、半兵衛(太陽)によって官兵衛(月)は生かされ、また、時には半兵衛は月となって官兵衛を(いや)してきた。

 ともかく、双璧(そうへき)の二人が秀吉の軍師たりえたのは、半兵衛の人柄と人格に負うところが大きかった。

 ()しむらくは彼が三十六歳という若さで病死したことだ。しかも、陣中のことだった。もっと長く生きていたら、さらに歴史に光芒(こうぼう)を放つ男になっていたろうに。

 惜しい、惜しい。これだけ惜しまれる男はいない。


 「稲葉山城」乗っ取りの奇策


 古来、日本の(へそ)といわれているところがある。すなわち、美濃(みの)国(岐阜県南部)だ。さらに、臍とは国守の拠城・稲葉山(いなばやま)城(岐阜市)である。

 美濃は元来、土岐(とき)氏が守護を務めてきたところだが、京で油売りをしていた斎藤道三(さいとうどうさん)によって取って代わられ、義龍(よしたつ)龍興(たつおき)と代が替わった。

 ところが、三代目ともなると酒色に(おぼ)れ、政治を(かえり)みない脆弱(ぜいじやく)ぶり。
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