「ひらけば、ひらく! うれしく幸せに満ちた神徳あふれる人生」
〜ありのままの自分を生かすだけで、本望の道は現れる
この本を手に取り、ここまで読んでくださった読者の方に、心より感謝いたします。ありがとうございます。
そして、この本が世に出るチャンスを与えてくださった、わたしの尊敬する編集者のおひとりでPHP研究所文庫出版部の中村悠志さんに、心より感謝いたします。ありがとうございます。
わたしが初めて、「みちひらき」という言葉と、この「みちひらき」のご神徳により、自分自身が大いなる恩恵をいただいたという体験談に、心から耳をかたむけてくださったこと、とてもうれしく思いました。
そして、ご多忙な中にあるにもかかわらず、「僕もさっそく、お参りしてきます!」と、本当に現地へすぐに手を合わせに行かれた中村さんのあり方には、頭が下がります。
そして、感じとってこられた素晴らしいご体験や多くの気づきをお聞かせいただき、本書へのアドバイスをくださり、わたしもまた大切なことを学ばせていただけましたこと、心より感謝いたしております。
さて、この本のあとがきとして、あとひとつだけ、お伝えしておきたいことがあります。それは、「ありのままの自分を生かしきる」ということです。
人がみんな、顔も性格も考え方も違うのは、それこそが宇宙の摂理であり、神様の意図するところだからです。
みんなが違うからこそ、いいのです。同じである必要はないからこそ、人はみんな、別々の個性を持って生まれてきたのです。
人間一人ひとりが、それぞれにそなわった「個」の特徴や魅力や働きを受け入れ、認め、それを通して成長することこそ、生まれてきた意味をくれるものであり、誰もが今日からやれる素晴らしい開運法でもあるのです。
たとえば、理由もなく落ち込んだり、やけに自分のことがいやになったり、他人の言動が気になってしかたなかったり、ためいきばかりが出るというとき、たいがい、あなたは“自分らしくないことをしている”ものです。
自分らしくないものの考え方や言動をしていると、「それは違うよ、そうであってはいけないよ」ということをあなたに気づかせるためのサインがやってくるのですが、そのサインは、“落ち込み”として現れるのです。
落ち込んでいるとき、あなたの“気”がダウンしているのです。エネルギーがあなたの中からしゅるしゅると抜け出ているのです。
けれども、そのままにしていると、もっとエネルギーを失ってしまうので、とにかく、ちょっとでも早く、自分らしいあり方に戻るようにしてみてください。
たとえば、自分らしい色の洋服に着替えてみたり、自分らしい今日一日の過ごし方をしてみたり、自分らしい映画を観たり、自分らしい場所でリラックスしたり……。すると、自分らしいものの考え方や言動に戻れるものです。
自分らしさを取り戻すというだけで、人は本来のパワーを取り戻し、うまく「みちひらき」ができるものです。
そして、そのためには、自分を癒し続けることが大切になってきます。
「みちひらき」を素晴らしい形で叶えるには、それなくしてありえません。
どんなにタフな心や体を持っている人でも、疲れたり、傷ついたりして、ダメージや、傷や、痛みを、日々なにかしらの形で抱えているものだからです。
たとえば、生きづらさや、精神的な疲れや、パワーダウンを感じるというのは、自分の中に癒しきれていない部分がたくさんあるという証拠です。軽いうちにケアし、救ってあげましょう。
癒しは、自分で自分をいたわることで、かんたんに起こります。たとえば、「今日は、辛かったね。でも、もう大丈夫だよ」と、自分自身へ優しく声をかけ、受けとめてあげてみてください。すると、あなたの体や心が、癒されるためになにをしてほしいのかを伝えてきます。
「今夜は、早く寝たい」「お風呂にゆっくりつかりたい」とか、「おいしいものを食べて、栄養をつけたい」と言うかもしれません。
あるいは、「誰かと会いたい」「ひとりになりたい」とか、「映画を観たい」「ショッピングして、パーッと気分転換したい」と言うのかもしれません。
自分を癒し続けることが大切な理由は、人は癒されないうちはまえに進めないからです。
どんなに素晴らしい才能や能力を持っていても、どんなに立派な家に住み、お金持ちであったとしても、自分を癒しきれていない人は、幸せを感じにくくなってしまうのです。
さて、そういった、あたりまえで、なんのへんてつもないことをも大切にしていくと、日常の中で、なにか特別なことなどしなくても、大きく自分を救う「みちひらき」ができるものです。
そして、そこからこそ、人は自然にうまくいく流れに入っていけるのです。
ミラクルハッピー 佳川 奈未