読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
-2
kiji
0
0
1257945
0
イタリア・マンマの陽気な子育て
2
0
0
0
0
0
0
くらし
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
第2話 三つ子の魂百まで

『イタリア・マンマの陽気な子育て』
[著]ロザンナ [発行]PHP研究所


読了目安時間:25分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ

le cose più impoltanti nell' edugazione infantile

立派な大人になってほしかったから

ときには(たた)いて(しか)ったり

ときには心配しつつ黙って見ていた……

いまではみ~んな自慢の子供たち


ママから贈られた二冊の大切な育児書



 長男の妊娠八カ月のときに、イタリアのママが日本へ来てくれましたが、そのときママは二冊の本を私にプレゼントしてくれました。一冊は「こんな熱が出たときはこういう病気の可能性がある」という内容の、子供の病気に関する本ですが、タイトルははっきりとは覚えていません。もう一冊は、アメリカかイギリスのお医者様が書かれた「子供は何歳ぐらいのときに規にどんな質問をしてくるか」という、成長過程ごとの質問例とアドバイスが書かれている本で、たぶん『両親になる』というようなタイトルだったと思います。


 後者の本のなかに、

子供がおなかの中にいるときも可愛いものだが、親子の間には血が流れているだけで、おなかの中で別になにをしているわけでもない。また、子供が生まれれば、たしかに法律的には親ではあるが、産んだ瞬間すぐに気持ちの面で親になれるわけではない。子供を育てながら、少しずつ親になっていくのだ」


 というようなことが書かれていました。初めて子供を産んだ人にも、何人か子供のいる人にも、共感できる内容ではないかと思います。


 日本にもたくさんの育児書がありますが、私がいままでに読んだ子育て本はこの二冊だけ。とてもベーシックなもので、私のママやおばあちゃんの時代から変わらない基本が記されていました。


 でも決して、ほかの本を受けつけなかったというわけではないのですよ。ほかの育児書をたくさん読もうにも、私は漢字が苦手なので、残念ながら日本の本をあまり読まなかったのです。だから、信頼できる人のアドバイスを参考にしたり、自分で発見して身につけた知恵を活かして子供を育てるしかなかったんです。


 もし、十五年前の私だったら、このような本は書けなかったでしょう。いまは成人した三人の子供を育てながら、私自身も親として成長したからこそ、こうしたアドバイスができるようになったのかもしれません。



 日本には、「三つ子の魂百まで」ということわざがありますが、イタリアにも同じような言葉があります。このことわざのとおり、幼児教育はとても大切だと思います。


 極端な言い方をすると、「幼児期に教える」ことが、子育てのすべてだと思っているのです。そしてそれは、時代や国の違いに関係なく、普遍的なことだと信じています。


 私は子供に対しては、

人間として絶対に忘れてはいけないことは、幼児期のしつけですべて教えています」


 と自信をもって言える母親でありたいと思っています。

なに言ってるの? 相手はやっと言葉を話すようになったばかりの子よ」


 と思った人も、考えてみてください。


 はじめは、

おしっこがしたくなったら言ってね」


 もう少し大きくなると、

おもちゃで遊んだあとは片づけましょうね」


 小学校へあがれば、登校の前に、

忘れ物がないかちゃんと確認しなさいよ」


 というふうに変わっていきます。


 子供の成長にしたがって、状況や言葉の表現は違ってきますが、基本は同じではないですか? どれも“自分のことは自分でやる”ということですよね。


 メンタル面も同様です。たとえば、感謝の心。まずは、プレゼントをもらったり、遊んでくれた人に対して、

ありがとう、を言おうね」


 と教えますよね。それから成長していくごとに、自分のために尽くしてくれた人への感謝を忘れないようにと、ことあることに言い聞かせます。


 たとえ子供が五十歳になって社員何百人かの会社の社長になったとしても、親は、

あなたは社員がいるから社長でおられるのよ。あなたのために協力してくれる社員に感謝の気持ちを忘れてはいけませんよ」


 と言うじゃないですか。それはすべて、幼児期に教えた「ありがとう」につながっているわけです。


 仕事やさまざまな事情で、子供と接する時間があまりない人もいるとは思いますが、幼児期にできるだけ子供との時間をとることが必要だと実感しています。

どうせいまはほんとうに理解しているわけじゃないのだから、もっと大きくなってから言って聞かせればいいのよ」


 では、いけません。


 言葉をよく理解するようになれば、逆にその言葉をたくみに使って反論してくるかもしれない。

この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:10203文字/本文:12028文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次