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仕事力を10倍高める瞑想トレーニング
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第2章 洞察力の養成 仕事上の迷いを払拭しよう

『仕事力を10倍高める瞑想トレーニング』
[著]成瀬雅春 [発行]PHP研究所


読了目安時間:54分
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1 朝の目覚めを爽やかに
シミュレーション能力を身につける


 まず最初に「整理する」ということはどういうことなのかを理解してください。たとえば自分の机上を整理するにはシミュレーションする能力が要求されるのです。ペン立てを机の右隅に置くか左隅に置くか真ん中に置くかなどは、実際に使うときのシミュレーションをしてみると最適な位置が判るのです。

 それは右利きの人と左利きの人でも違うし、使用頻度でも違ってきます。つまり、机上に置くものの最適な位置というのは、すべて「どういう状況のときに」「左右のどちらの手で使い」「その使用頻度はどの程度か」によって決まるのです。当然使用頻度の多いものを手前にして、少ないものを遠くに置くことになります。

 その使用状況をシミュレーションするのが、「観想法」という瞑想のテクニックなのです。自分がそれを使っているときの状況をありありと描き出すことができれば、それが最適な位置なのかそうでないのかがはっきりとするのです。同じように引き出しのなかもどこに何を入れたらよいのかは、シミュレーションすればはっきりします。

 それは仕事そのものにも当てはまるのです。やるべき仕事が3種類あったとするとそのうちのどれから取り掛かればよいのかは、シミュレーションしてみればはっきりします。シミュレーションというのは、自分がやるべきことを客観的にとらえることなのです。そしてシミュレーション能力がつくと、整理能力が発揮されて的確な判断が下せるようになるし、ものごとを見抜く洞察力が身につくのです。

 朝、目覚し時計にたたき起こされても、しばらくはベッドのなかで「もう少し寝ていたい」「あと5分」などと葛藤することがあるでしょう。その5分間を瞑想に使うのです。

 目覚まし時計が鳴ったら、意識がはっきりしていなくてもいいですから、これからベッドを離れてするいつもの行動をシミュレーションしてみます。

 最初は寝起きで頭がボーッとしていても「トイレに行って、顔を洗って」という具合に思い返しているうちに、だんだん頭が冴えてくるでしょう。そして意識がはっきりとしてきて、気持ちよく起き上がれるようになったらシミュレーションをやめて、一気に起き上がってください。うまくいくと爽やかな目覚めになるでしょう。

 瞑想というのは、ただ坐って我慢し続けるものではありません。ベッドのなかでもできるし、通勤電車のなかでもできるのです。瞑想の専門家が、難しい坐り方をして印を結んで瞑想しているのが本当の瞑想だと思いがちです。しかし、そんな表面的な形は重要ではなく、内容がしっかりしているかどうかが大切なのです。

 私は1977年に初めてインドに行ったのですが、そのときにヨーガ道場の瞑想室で毎朝1時間の瞑想をしました。インド人の僧侶や修行者たちと一緒に瞑想するのですが、彼らの多くは壁に寄りかかってあぐらをかいて瞑想するのです。インドのヨーガ道場で瞑想するというと、日本の座禅のようなイメージを思い浮かべがちですが、まったく違っていました。

 壁に寄りかかってもあぐらをかいても、要は瞑想がしっかりできていればいいのです。坐り方だけ格好よくても、内容の伴わない瞑想では意味がありません。ベッドのなかでも十分に瞑想は楽しめるのです。

2 夢を利用した瞑想
夢をコントロールできると瞑想能力が上がる


 朝、ベッドのなかでできることをもう少し紹介します。

 まず、「ンッ」と目が覚める瞬間というのがあるでしょう。そのときに「いま○時○○分」とその時間を当ててみます。光の具合や空気の感じから、ある程度は判るでしょうが、自分が当てた時間と本当の時間がどのぐらいずれているか、その場で確認しましょう。毎日目覚めたときに「いま○時○○分」という習慣をつけると、徐々に実際の時間とのずれがなくなってきます。慣れるとほとんど正確な時間を当てられるようになります。

 また、目覚めた瞬間に、思考を働かせる習慣がつくと、意識の切り替えが早くなります。そうすると前の意識を引きずらないので、仕事力が高くなるのです。

 つぎに「夢日記」をつけてみてください。もうすでにやっている人もいるでしょうが、夢というのは実は瞑想と関係が深い部分があって、瞑想の役に立つのです。

 実際「夢見の瞑想」というテクニックもあります。寝ている間の夢を見ている時間を増やしていって、寝ている間中夢を見ている状態になったら、さらに夢を見ている時間を増やすのです。つまり起きているときも夢を見ている状態にして、最終的に24時間夢を見ている状態までもっていったら、今度は逆に減らしていきます。寝ている間の夢を見ている時間もどんどん減らしていって、最後はまったく夢を見ない状態までもっていくという瞑想訓練です。

 これは専門的なものなので、まねをする必要はありません。ただし、夢というのはある程度コントロールできるのだということを知ってください。それにはまず、見た夢を忘れないうちにメモすることです。はっきりとした夢を見ても、起きてしばらくすると、すっかり忘れてしまうものです。まだ覚えているうちに書くことが大切です。

 毎日夢をメモしていると、それだけでも面白い発見があるし、夢をしっかりと見るようになります。たとえば、夢の映像の端がどうなっているのか観察したり、出てきた人物をしっかりと観察したりできるようになります。

 そして、少し慣れたら今度は、見る夢をコントロールします。たとえば、映像の左端のもっと左を見るようにしてみたり、遠くの風景を近づけてみたり、という具合に、自分の意思で夢のなかの映像を操作してみるのです。また、昨日の夢の続きを見ようとすると、ちゃんと見られるようになります。

 夢をしっかりと見ることができるようになると、瞑想能力も上がります。たとえば目を閉じて瞑想していて、目の前に映像が現れても、冷静にその映像をしっかりと見据えることができるようになります。美女が現れて誘惑しても、悪魔が現れて脅かされても、動揺することなく淡々とその映像を見ることができれば安全です。

 そのときに喜んだり怖がったりすると、いわゆる「魔境」に入り込んでしまうのです。悪魔に殺されそうになってしまい、瞑想は怖いものだという間違った思いを抱いてしまうのです。瞑想中に出てきた悪魔があなたを殺すなどということはできないのです。単に冷静にその映像を見据えるだけで、悪魔は退散してしまうでしょう。

 夢のなかを冷静に見据える習慣が身につくと、実社会での仕事上のトラブルや、とっさの判断が必要なときに慌てることがなくなるので、的確な対処ができるようになります。

3 頭が冴えわたる10呼吸
ベッドのなかでゆっくりと息を吐こう


 もう一つ、ベッドのなかでするといいのが呼吸法です。目覚めた直後は朦朧としていますが、そのときにゆっくりと鼻から息を吐くようにします。最近は鼻呼吸の大切さが認識されるようになってきましたが、吐くのも吸うのも基本的には鼻でしましょう。口からの呼吸をしていると、大気中のほこりや雑菌、微生物などを吸い込んでしまうので、病気になりやすいのです。ふだんから鼻呼吸を心がけましょう。

 そして鼻から10呼吸ゆっくりと吐くようにすると、その間に頭がはっきりしてくるのが判るでしょう。3呼吸目ぐらいから、1呼吸ごとに頭が冴えわたってくるのがつかめると思います。

 吸うほうは意識する必要はありません。自然に息が入ってくるままでいいのです。吐く息だけをゆっくりとしてください。息を吐くことが重要なのです。

 深呼吸というと、つい息を吸い込んでしまうのですが、それでは深い呼吸になりません。なぜなら、肺のなかに入っている空気をまず出す必要があるのです。泥水が半分入ったコップに、きれいな水を入れてしまうと、そのきれいな水まで泥水になってしまうのです。肺のなかも同じように、まず残っている空気を吐き出すことが重要なのです。

 海で溺れてしまうのも、息を吸おうとするからです。息を吐いているときには水を飲めません。吸おうとして水を飲んでしまい、結果的に溺れてしまうのです。

 同じように火事で煙に巻かれて命を落としてしまうのも、息を吸い込んでしまうからです。いかに息を吸わずに非常口までたどり着けるかが大事なのです。そのために吐くことを意識します。

 このように緊急事態のときに、息を吐くことの大切さが活かされれば、命拾いができるかもしれません。

 ベッドのなかに話を戻すと、鼻からゆっくりと吐いていく間に、頭がはっきりとしてきます。そうしたら、呼吸を続けながら、足の指を動かしてみましょう。開いたり閉じたりします。同時に手の指も開いたり閉じたりします。呼吸と同時に手足の指を動かしていると、身体全体が目覚めてくるでしょう。

 難しい呼吸法もたくさんありますが、数多く呼吸法を覚えればいいというのではなく、ゆっくりと安定した呼吸になることが重要なのです。

 そして頭が冴えわたり、身体のなかからエネルギーが満ち溢れてきたら起き上がり、張り切って今日の仕事に向かうことができるでしょう。


4 お米をテーマに瞑想しよう
一つのテーマを徹底的に追いかける


 出社前に朝食を摂る人と摂らない人がいます。そのどちらがいいかの判断は自分で決めてください。食事を摂る時間からカロリーバランスなどの内容まで含めて、多くの本や理論がありますが、絶対というものはありません。その人の体質や性格、仕事の内容などとの関係で、食事の理想形というのは千差万別です。

 私などは、一般的にはとんでもない偏食ということになってしまい、よく生きていられると首をかしげられてしまうでしょう。――というのは、もう数十年間肉や魚は食べていないし、野菜もそんなに積極的には食べません。これは、自分が食べたいものを食べたいときに食べていたら、自然にそういう食生活になってしまったのです。
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