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スティーブ・ジョブズ 夢をさがし続けよう
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ルポ・エッセイ
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「ないないづくし」の若者がiPodをつくるまで――まえがき

『スティーブ・ジョブズ 夢をさがし続けよう』
[著]桑原晃弥 [発行]PHP研究所


読了目安時間:4分
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 スティーブ・ジョブズという人はよく知らなくても、iPod、iPhone、iPadやマック(マッキントッシュ)なら知っているし、「持ってるよ」という人も多いのではないでしょうか。あるいは映画館やディズニーランドで『トイ・ストーリー』を楽しんだ人もたくさんいるはずです。

 ジョブズは、アップルを創業して、iPodなど世界を変えた製品を数多くつくり上げた人物です。また、ピクサーを創業して、『トイ・ストーリー』などの長編アニメ映画を次々と大ヒットさせました。

 2011年10月にジョブズが亡くなった時は、世界中が悲しみ、オバマ米国大統領までもが追悼(ついとう)のメッセージを出しました。ジョブズとは、それほどの存在であり、発明王エジソンと並び称されていたのです。

 でも、そんなジョブズも、決して成功を約束された人ではありませんでした。生まれてすぐ養子に出され、小学校では「あのまま大きくなったら刑務所に入っていた」と本人が認めるほどのトラブルメーカーでした。大学も半年で中退し、就職先での時給はたった5ドルでした。

 普通に考えれば大成功など望めるはずもありません。学歴もなく、人脈(じんみゃく)もなく、お金もない「ないないづくし」の社会人スタートだったのです。

 ただ、ひとつ持っていたものがあります。「ビジョン」でした。大きな夢と言ってもいいでしょう。

 かなう根拠(こんきょ)は何もありません。でも、ジョブズは「パソコン時代をつくる。パソコンで世界を変える」というビジョンを固く信じていました。

 当時は今と(ちが)って、コンピュータは大企業や大学で使われるだけのものでした。パソコンはまだ登場もしていません。

 ジョブズは友だちと一緒にアップルという小さな会社をつくり、自分たちで設計した個人用のコンピュータを売り始めます。そして、ある時期から、パソコンの持つ大きな可能性に気づくのです。

 ほとんどの人は、夢があっても実現しようと本気では考えないものですが、ジョブズは走り始めます。何度断られてもお金持ちに投資(とうし)を求め、わずかなつながりをたどって必要な人を紹介してもらいます。学歴がなくても腕のいいヤツを会社に入れました。

 アップルは成功し、ジョブズは25歳で、史上最年少の大金持ちとなります。

 ところが、それからわずか5年後、今度は自分がつくった会社から追放されるという挫折(ざせつ)を経験しています。

 アップルへの復帰には10年あまりもの月日を必要としました。復帰してからiPodなどの開発が始まるのです(巻末に「ジョブズ小史」があります)。

 ジョブズの死を世界中の人が惜しんだのは、世に出した製品が素晴(すば)らしかったからだけではなく、ジョブズという人間の生き方がとても魅力的だったからだといえます。

 ジョブズの一生は、「勇気の物語」なのです。人は何も持たなくても、たとえマイナスからのスタートでも、「何かをなしとげたい」という強い気持ちさえあれば、何でもできるのです。夢を信じる情熱があれば、それは周囲に伝わり、多くの人を()()みながら本物になっていくのです。

 現代は夢を持ちにくい、生きづらい時代です。でも、だからこそ夢や気持ちを大切にすることが必要だと思います。大切なのは本当に好きなこと、情熱を傾けられるものを見つけることです。なければ探し続けましょう。今という時間をしっかりと生きれば、いつか必ず見つかります。

 そして、見つかったなら、全力で取り組むことです。そこには、わくわくするような人生が待っています。

 スティーブ・ジョブズの一生は、あなたにそう語りかけているのです。

桑原晃弥(くわばらてるや) 
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