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「為政三部書」講義
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五 人民をいたわる

『「為政三部書」講義』
[著]守屋洋 [発行]PHP研究所


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 人民に対するいたわりを忘れるな

 昔の政治家は、苦労は自分でひきうけて、人民には安楽な生活を保証した。ところが現代の政治家は、自分が安楽な生活にふけり、人民には苦労をしいている。

 政治家が苦労すれば人民は楽ができる。逆に政治家が楽をすれば人民は苦労する。これは必然の理と言ってよい。

 自分一人の苦労をいやがって領内の人民に苦労を強要する。そんなことは、思いやりのある立派な人物であれば、とうてい忍びないところである。

 昔、子路が政治の原則について質問したとき、孔子は、こう答えている。
「人民の先頭に立つこと。人民に対するいたわりを忘れぬこと。それに、たゆまず精進を続けることだ」

 このことばこそ、いつの時代でも政治の原則とされなければならない。

◆先憂後楽の思想  人に先んじて憂い、人に後れて楽しむとは、政治家たる者の、あるべき心構えを語ったことばで、中国流エリートの思想と言ってよいかもしれない。「先憂後楽」の出典として最も知られているのが、宋代の政治家范仲淹(はんちゆうえん)が『岳陽楼記』のなかに記している「天下ノ憂エニ先ダッテ憂エ、天下ノ楽シミニ後レテ楽シム」ということばである。范仲淹はみずからこのことばを実践した政治家としても知られている。本書の張養浩も、このようなあり方を目標としたが、中国の政治家がみながみなこうであったわけでは、もちろんない。


 古ノ為政者ハ、身ソノ労ニ任ジテ、百姓(ヒヤクセイ)(オク)ルニ安ヲ以ッテス。今ノ為政者ハ身ソノ安ヲ()ケテ百姓ニ貽ルニ労ヲ以ッテス。己レ労スレバ則チ民逸シ、己レ逸スレバ則チ民労ス。コレ必然ノ理ナリ。一己ノ労ヲ憚ッテ闔境(コウキヨウ)ノ民ヲシテ(ヤス)カラザラシム、仁人君子、ソレ(シカル)ニ忍ビンヤ。
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