男女の平等感と結婚形態
戦後女性が強くなったとは、つとにいわれていることであるが、昨今、男女雇用機会均等法の制定に見られるように、実質的にも男女の力が互いに拮抗している。ある意味では女性のほうが男性の力を上回るということも、まれではなくなっている。
例えば結婚という形態をとってみても、バラエティーに富んでいる。アメリカのように婚姻届を出さず同棲のままで子供を作り、それぞれが働いている家庭がけっこう見られる。それでいてお互いに同居の意味がないという段階になると、いとも簡単に別れていく。
結婚ということで同じ姓を名乗っていても、実は、夫は遠い所で別居していて、時々訪ねて来るという、いわば通い婚のような形態をとっている家庭も見られる。こういう場合、女性は職業を持ったそれなりのキャリアウーマンが大部分である。
概して女性が男性と同じ力を持つことによって、離婚もしやすくなり、また再婚もしやすくなっているといえる。このように日本もだんだんアメリカの結婚観に近づいているように思われる。