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人生の歩き方はすべて旅から学んだ
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ルポ・エッセイ
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七 新撰組の「夢のあと」を歩く ― 京都府京都市 ―

『人生の歩き方はすべて旅から学んだ』
[著]童門冬二 [発行]PHP研究所


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京都府京都市




園祭り一色の京都


 七月の京都は“(ぎおん)祭り”一色に彩られる。七月一日に吉符(きつぷ)入り、十日に神輿(みこし)洗い・鉾建(ほこた)て・鉾のうえで囃子(はやし)の練習などがおこなわれる。コンチキチンの園囃子が町に流れはじめる。夕方からねりもの(園の芸妓(げいぎ)たちの仮装行列)がおこなわれ、十三日には稚児(ちご)位貰(くらいもら)い式がはじまる。このときは、稚児たちは馬に乗って園社(八坂(やさか)神社)へいく。これが十六日までおこなわれる。

 七月十六日が宵山(よいやま)(いわゆる宵祭り)になり、提灯(ちようちん)にはじめて()が入って園囃子が演奏される。
「夏の京都にいったら絶対に園祭りをみよう」

 と、諸地方から流入した人びとの数がいまでは一〇〇万を超すだろう。そして、七月十七日に山鉾(やまほこ)の巡行がおこなわれる。四条通(しじようどおり)河原町(かわらまち)通・御池(おいけ)通・烏丸(からすま)というコースをたどる。出発は朝の九時ごろで、ちまきが投げられる。このちまきは“厄除(やくよ)け”だと信じられている。さらにこの日から三日間鷺踊(さぎまい)がおこなわれる。

 そして二十四日が後の祭り、二十八日に後の神輿洗いがおこなわれる。ほぼ一カ月にわたる大変な市民行事だ。「大阪の天神祭り」「東京の神田祭り」とともに“日本三大祭り”のひとつに数えられている。

 起源は御霊会(ごりようえ)だったという。中世の京都では疫病が流行(はや)ったので、これを退治するために播磨(はりま)(兵庫県)のほうから牛頭天王(ごずてんのう)を分社してもらって、京都へ招いた。これが市民行事になって、やがて神輿・祭鉾(まつりほこ)田楽(でんがく)猿楽(さるがく)風流(ふりゆう)(作り屋台)などが随行するようになった。

 鎌倉時代に、豪商が費用の一部を負担することがきっかけになって、
「権力者が主催しない市民の祭り」

 という性格をつくり、今日にいたっている。

 現在は七月におこなわれているが、江戸時代は旧暦でおこなわれた。
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