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(2021/11/26 追記)

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簡単、安全、お金もかからない! うつ・ストレス・不安には「軽い運動」
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くらし
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第2章 軽い運動でストレスや不安を撃退しよう

『簡単、安全、お金もかからない! うつ・ストレス・不安には「軽い運動」』
[著]生田哲 [発行]PHP研究所


読了目安時間:32分
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 何もかもが猛スピードで進んでいく21世紀の日本。やたらと多忙になった私たちの日常生活。たとえば、携帯やメールの発達によって便利になったと喧伝(けんでん)されているが、その実態はというと、帰宅後も仕事がついてまわるようになった。

 また、休日にも仕事関係の携帯やメールが入ってくる。仕事のオンとオフのけじめがつきにくいから、休養が十分にとれない。これでは身体も脳も休まるわけがない。

 現代の日本はハイテク・ストレス社会である。私たちは、好むと好まざるとにかかわらず、ハイテク・ストレス社会で生きている。では、私たちはこのような社会にすっかり慣れていて、ストレスにうまく対処して生きているのかというと、必ずしもそうとは言い切れない。

 こういうことだ。かつて私たちの先祖は、夜明けとともに起きて農作業に出かけ、夕暮れとともに仕事を終え、家路についた。そのような人類の生活は、農業の始まるずっと以前の狩猟採集の時代から数十万年も続いてきたのだが、電球が発明されてから、夜でも昼間のように明るくなったことで、人類ののどかな生活環境は一変した。

 しかも、それが起こったのは、今からわずか130年前のこと。トーマス・エジソンが白熱電球を発明した1879年以降の出来事である。人類がこの新しい生活環境に慣れるのに、130年という歳月はいかにも短すぎる。

 要するに、昼間働き、夜に寝るという私たち人間に身についた生活パターンが、ごく最近になって、急激に崩れてしまったのである。

 かといって、私たちは電球の発明される以前の生活にもどれるわけがない。誰が、テレビも映画も電話もコンピュータも冷蔵庫もない洞穴生活に耐えられようか。

 だから、現代人が普通に生活すると、どうしてもストレスは蓄積せざるを得ない状況にある。

 それから、毎日の私たちの生活は、イライラやストレスを引き起こす不快な出来事でいっぱいだ。不快な出来事を避ける手段や方法は、この世に存在しないが、私たちが不快な出来事にどう対処するかによって身体と心の健康は決まってくる。

 このストレスへの対処法を知らないと、たいていの場合、不安は強まり、高血圧、消化不良、胃潰瘍(いかいよう)などの身体的な症状があらわれてくる。このため、毎日、ストレスにうまく対処することが大切なのである。

 本章を読めば、あなたはストレスと戦うまったく新しい方法を入手するだろう。その方法が軽い運動、すなわち、エクササイズである。エクササイズは、無料であるばかりか、あなたの多忙なスケジュールに容易に取り入れることができる。そのうえ、エクササイズには嫌な副作用がまったくないのである。まさにいいことずくめだ。

「ストレス」「不安」とは


 話を混乱することなく進めるために、まず、ストレスと不安という言葉を定義しておこう。というのは、多くの人がストレスと不安という言葉を互換性を持って使っているからである。

 ストレスという言葉は日常的にあまりに頻繁に使われているが、もともと物理学や工学の分野で使われる用語である。ストレスとは、ある物体に外から力が加わったとき、その物体に「ひずみ」が生じるということだ。

 テニスボールを例にしてストレスを説明しよう。テニスボールを手に持って強く押すと、(へこ)む。しかし、凹んだボールは、その瞬間から元の球形にもどろうとする。このようにボールが外力によって押された状態を「ストレス」という。そしてボールを指で押す力のことを「ストレッサー」という。

 ストレスは私たちにとって良いこともあるし、悪いこともある。だから、ストレスそのものは中立である。たとえば、購入した宝くじの番号と当選番号を照合するのは、ワクワクだから、良いストレス。上司から叱責されるのは、悪いストレス。良いとか悪いとかいうのは、ストレスが私たちにもたらす結果によって私たちが主観的に判断しているのである。

 ストレッサーそれ自体の性質ではなく、私たちがストレッサーをどう解釈するかによって、「良い」か「悪い」かが決まる。ネガティブに解釈すれば、悪いストレッサー、ポジティブに解釈すれば良いストレッサーといった具合である。

 たいていの場合、私たちは宝くじを購入することで「もし当たったら……」といったワクワク感を楽しんでいる。だから、これは問題ではない。私たちが対処法をしっかり学ばねばならないのは、別のタイプのストレスである。

 すなわち、私たちがストレッサーをネガティブに解釈するとき、心配、恐れ、懸念が引き起こされる。これが「不安」の正体である。そして不安は、私たちが対処しなければならない問題なのである。

 不安は、ネガティブな感情や気分であるから、できるだけ避けたいものである。本章では、不安に対抗する手段として、エクササイズがどれほど効果的なのかを紹介する。

不安障害が蔓延している


 不安は日常生活でしばしばやってくる。このタイプの日常生活での不安は、あまり強くなりすぎたり、あまりに頻繁にならないかぎり、ストレスに対する正常な反応である。心配するには及ばない。ほとんどの場合、日常生活におけるいざこざ、欲求不満、人間関係の軋轢(あつれき)から予測される反応にすぎない。

 しかし、ある人にとって、日常生活における問題や想像上の問題が頭から離れず、しかも、不安の強度と頻度が増すことがある。この場合、不安は病的な領域に入る。病的な不安、すなわち、不安障害の特徴は4つ。苦しくて耐えられない、ふつうの生活ができない、長く続き、原因がはっきりしない、ことである。

 不安障害の程度が高まると、やがて恐れに似たものに変わる。その結果、心悸亢進(しんきこうしん)(心臓の鼓動が速くなること)、発汗、ふるえ、胸さわぎなどが起こる。不安障害の人は、心配はつのるものの、不安にさせている問題はいっこうに解決しない。
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