幾何学ということばが測地から来ていることにまず注意しましょう。英語でGeometryと書きますが、これはギリシア語からの派生で、ギリシア語ではGeo(土地)とMetron(測る)の合成で幾何学ということばがつくられたのです。このことは、幾何学の歴史をみごとにあらわしています。
エジプトはナイルのたまものであって、ナイルの毎年の氾濫後に、耕作者が正確に元の耕作地をもつために土地測量が発達しました。土地測量が始まったとき幾何学が始まったのです。幾何学という単語はギリシアで生まれましたが、幾何学そのものの誕生地はエジプトだったのです。
古代ギリシアの賢人(哲学者であり数学者であり、科学者であった)は競ってエジプトへいって学問を習いました。