今、自分に満足していなくても
今、自分があまり好きでなくても
だいじょうぶ!
それが「夢のタネ」になるから
1 えっ、わたしってカワイクない?
あなたは、自分の学校の制服が好きですか?
もしかすると「制服がカワイイから、この学校でよかった」と思っているかもしれませんね。
あるいは「うちの学校、制服がイマイチなのがちょっとね……」と感じている人もいるでしょう。
ずっと昔、わたしが制服を着るようになったときに感じたのは「うちの制服はまあまあなんだけれど、えっ、わたしってカワイクなかったの?」ということでした。
ちょっと自慢に聞こえるかもしれませんが、幼稚園や小学生までは、近所のオバサンたちに「あーら、ようこちゃん、カワイイわね」と、しょっちゅう言われていたのです。
それが、制服を着るようになった途端「カワイイ」と言われなくなり、自分でもすっかり自信を失ってしまいました。
小学生の頃は、月刊誌「りぼん」が大好きで、そのグラビアモデルの女の子が着ているようなカワイイ服をねだって着せてもらっていたせいもあるでしょう。
それと、わたしは三月生まれなので、同じ年の子の中では身体そのものが小さかったのです。
中学に入ってようやく、英語の授業で「ようこちゃんカワイイ」の「カワイイ」は、「プリティ」ではなく「リトル」の意味だったことに気づいたというわけです。
みな同じ形の服を着るようになった途端、すっかり自分の「姿」に自信がなくなり、性格がひねくれ始めました。
勉強がむずかしくなったことも、それに追い打ちをかけました。
2 あの頃の日記を見つけた
今のわたしの仕事の中心になっているのは、文章を書くことです。
といっても、まだ「カワイイ」と言われていた小学生の頃はもちろん、カワイクない中学生になっても「作文はニガテ」でした。