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(2021/11/26 追記)

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名作はなぜ生まれたか
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ルポ・エッセイ
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サン=テグジュペリ

『名作はなぜ生まれたか』
[著]木原武一 [発行]PHP研究所


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  Saint-Exupery

  冒険に生きた空の詩人



 はじめて船に乗って陸の見えない沖に出たとき、その昔、海で戦った人々はなんと勇敢で命知らずなのだろうかと思ったものだった。その後、はじめて飛行機に乗ってはるか上空から地上を見おろしたとき、空で戦う人々はなんとこわいもの知らずの向こう見ずなのだろうかと感心し、かりにどうしても軍隊にはいらなければならないとしたら、陸軍にかぎること、そして、旅行は船や飛行機ではなく、安心して乗っていられる鉄道にかぎるとまじめに考えたりしたことがあった。

 いまどき飛行機をこわがるような人はあまりいないと思うが、人間が飛行機で空を飛んでからまだ百年もたっていないのだ。初期の飛行機はあぶなっかしい代物(しろもの)だったようで、これを操縦(そうじゆう)したのは相当の勇気と冒険心の持ち主だったにちがいない。
『星の王子さま』で有名なフランスの作家アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(一九〇〇―四四)は、まさにそういう冒険心にあふれた空の勇者であった。彼は飛行士として何度も生命の危険にさらされながらも、文字どおり死ぬまで空を飛び続け、空には陸と同じようにゆたかな瞑想と詩があることを『南方郵便機』や『夜間飛行』『人間の土地』などの作品を通して示してみせた。
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