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(2021/11/26 追記)

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透明人間になる方法
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雑学
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絶対に解読不可能な 量子暗号

『透明人間になる方法』
[著]白石拓 [発行]PHP研究所


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 暗号は、他人に知られたくない秘密のことがらを特定の相手に知らせるために用いられるもの。そもそも平和で安全、かつ信頼のおける社会にはあまり必要のない代物だ。しかし残念ながら、人間という種にはそのような社会をつくることができないために、古来よりさまざまな暗号がつくられてきた。

 歴史上最も古い暗号は、古代ギリシャの都市国家スパルタが使っていたスキュタレー暗号だとされる。スキュタレー暗号は、棒に革ひもなどをらせん状に巻き付け、長さ方向に通信文を書くという方法。棒からほどかれた革ひもの文字は、もし革ひもが盗まれても同じ太さの棒がなければ読むことができない。あらかじめ同じ太さの棒を持っている仲間だけがメッセージを解読できるというしくみである。

 スキュタレー暗号は、後述する転置式暗号であり、昔の人の知恵にはほとほと敬服させられる。以来、世界中でさまざまな暗号が発明されてきた。

 しかし、せっかく苦心してつくられた暗号も、やがてだれかにしくみが暴かれた。そしてそのつど新たな暗号が発明され、それがまた破られ……ということが繰り返されてきた。暗号の歴史は、発明と解読のイタチごっこだった。

古典暗号と現代暗号

 暗号は、大きくは古典暗号現代暗号に分けることができる。古典暗号はコンピュータが登場するまで使われてきたもので、暗号化またはその復号の方法を秘匿(ひとく)することが大前提になる。秘密が露見してしまうと、もはやその暗号は用をなさない。暗号化される前の通常の文章を平文といい、暗号化された暗号文を解読して元の平文にもどすことを復号という。平文は「へいぶん」もしくは「ひらぶん」と読む。

 古典暗号の有名なものに転置式暗号換字式暗号があり、転置式暗号は平文の文字を並べ替える方式をいう。先に紹介したスキュタレー暗号も転置式の一つである。

 それに対して、古代ローマのカエサルは私信に、文字を辞書順に三文字だけずらして表記する方式の暗号を使ったとされ、A→D、B→Eといった具合に文字を入れ替え、「HOT」なら「KRW」と表記した。
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