相手からアグレッシブな主張で何かを要求されたとき、たいていの人は二つのパターンに分かれます。
カチンときて、こちらもアグレッシブな主張で要求をはね返す。
仕方がないと我慢してパッシブに相手の要求を受け入れる。
この二つのいずれでもない、中立的立場といえるアサーティブな主張は、なかなか実践できないものがある――と、前章では説明しました。
そして、だからこそアサーティブな主張を行うためには、自分の感情に従うのではなく、相手の感情に着目しなければならないとお伝えしたのです。
では、なぜ、相手の感情に着目し、こちらの意識を相手の感情に集中することが、アサーティブな主張を行ううえで欠かせないのでしょうか。