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心の病を癒す生活術
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7 有益な仕事 ― 無為は神経を衰弱させる ―

『心の病を癒す生活術』
[著]カール・ヒルティ [訳]金森誠也 [発行]PHP研究所


読了目安時間:8分
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 神経症患者にとって労働は常に考慮しなければならないきわめて特別な事柄であり、患者の個人的なケースに合わせて取りあつかわねばならない。彼らには外的な生活状況が許すかぎり仕事を、それもかなりきつい仕事を与えなくてはならない。なぜなら無為は神経を衰弱させるからである。

 自分が他人の荷やっかいになり、何の役にも立たない生活を送っていると常に考えさせられることは、善良で真面目に物事を考える者の感覚にとっては全く耐え難い苦しみである(原注1)。


 したがって、患者は働かなければならない。それも有意義で、できるだけ収入の多い仕事がよい。それが実現した(あかつき)には、彼らは他人に保護され支えられているのでなく、自助のためだという感覚をもつことができる。

 これには当然、いかなる仕事を選択すべきかという配慮が関係している。何はともあれ、仕事が患者の関心を十分に高めるものでなくてはならない。

 もっともこの際、単に彼らの空想力を活気づけるだけの仕事ではいけない。神経症患者にとって好ましくないことは、とくに才能にめぐまれている者は別として、詩作にふけること、作曲、それに日記をつけたり自己観察ノートをつくることである。えてして厭世観を助長し、神への信頼を失わせるような抽象的哲学研究にはけっして取り組んではならない。

 そうでなくして患者にすすめられるべきは、たしかに知性的ではあってもあまり頭脳をつかわないような仕事だ。
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