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心の病を癒す生活術
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14 神の秩序 ― 喜びに満ちた生命を求めよ ―

『心の病を癒す生活術』
[著]カール・ヒルティ [訳]金森誠也 [発行]PHP研究所


読了目安時間:9分
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 真のキリスト教にかかわる病める心を治す試みに際しては、人は患者をやさしく、おしつけがましくない方法で元気づけなければならない。神経症患者がひそかにひどく恐れているのは、実は彼らの内面生活に対するすべてのおしつけがましい態度である。

 たとえば、いかにも仕事熱心な牧師や暇をもてあましている貴婦人が頼まれもしないのに患者を見舞いにやってくることがある。その際は、彼らは患者の「心を偵察し」、おのれのいわば「狩猟目的」をかくそうとしないばかりか、おそらくおのれの所業を最高の功績のように自讚するのだ。

 これに対し患者はすべてを察知し、こうしたあつかましい人々の試みを拒否する。しかしこれが許されない場合には、彼らは精神的にはまさに閉塞された有様になり、心に与えられた刺激と興奮によって肉体的にもひどい障害を受けることになる。神経症患者はあわれな、きわめてこわれやすい存在である以上、絶対に強引にあつかってはならない。

 こういう状況があるため、残念ながら彼らに援助の手をさしのべるのはまさに至難のわざである。なぜならそもそも人は信仰を強要できないし、また前述したように信仰を教えることも不可能だからだ。信仰に対する理論的な疑いは多数みうけられる。無数の著述家が何世紀にもわたってこうした信仰の強要に対する反対理由を多少なりとも成果をあげつつ論述してきた。それというのも、教養ある階層は常に疑念を抱く向きがあり、これに一種の快感すら抱くからである。

 あなたは自ら信じていないこと、あるいは完全に信じていないことを患者に強要してはならない。神経症患者はこうした内面的に正当性を欠くことについてはきわめて注意深く、とりわけ病状が憑依(ひようい)の有様になっている場合には異常なほど鋭敏になっている。
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