読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
-1
kiji
0
1
1263648
0
禅と脳 大脳生理学と宇宙物理学から「さとり」を科学する
2
0
0
0
0
0
0
生き方・教養
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
あとがき

『禅と脳 大脳生理学と宇宙物理学から「さとり」を科学する』
[著]中山正和 [発行]PHP研究所


読了目安時間:2分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


 禅は「大安心」の法術です。何故大安心を得られるかというと、それは宇宙発生のプログラムを知ることができるからです。宇宙はビッグバンという特異点から生まれました。このときその一生の初期条件がきめられたのです。それ以後、われわれの世界では因果関係というものがきまってしまったのです。そして、その終末はまたブラックホールという特異点で終わることでしょう。


 しかし、初期条件がきまったからといって、その後の現象がすべて一義的にきまってしまうわけではありません。つまり、修正が利くのです。われわれの一生は、大体両親から受け継いだ遺伝子情報で一生の粗筋をきめられています。生というビッグバンから、死というブラックホールに至る軌跡です。その軌跡を辿る「辿り方」を「生きざま」といいますが、そのとき、自分がどういう乗り物に乗って何処をどう旅しているのか分かっているかどうか? 分かっていれば安心だし、分かっていなければ不安心でしょう。不安心というのは生きていくためにどう軌道修正をしたらいいかが分からないということでしょう。


 ですから、禅と宇宙物理学の「類比」が成立するのです。


 物理学では、ビッグバンが起きた以前のこと、またブラックホールにあらゆる現象が消えてしまった後のことは「分からない」とします。これがいまの物理学の限界ですからこれを「特異点」というのです。もし、その外側に何かあったとすれば、それが神であり仏であったのです。ですから、禅でもわれわれが「前世」に何であったか、死んだ「後の世」にはどうなるかは一切考えないのです。もちろん、お釈さまもそんなことは問題にしていません。後になって、「仏教」という宗教が現われてからそういうことがいわれ出しただけのことです。


 一つ、このへんのことを弁えて「大安心」を得られるように試みて戴きたいと思います。そのために少しでもこの本がお役に立てば幸いこれに過ぎることはありません。


 なお、はじめから編集の労をとって戴いたPHP研究所の宮下研一氏に厚くお礼申し上げる次第です。



 一九八四年四月九日


中山 正和 

この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:0文字/本文:869文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次