『禅と脳 大脳生理学と宇宙物理学から「さとり」を科学する』
[著]中山正和
[発行]PHP研究所
中山正和 なかやままさかず
禅はいまヨーロッパ・アメリカで真面目に研究され出している。科学の「発見」の根源にあるものは禅の「悟り」と同じ構造の心の働きではないか、ということである。これは本当は当り前のことなので、科学も禅も、『問題の徹底的解決』に取り組むのであるから、その取り組み方は同じであるべきなのである。
科学が禅の方に入ってきたのに禅は科学の思考法を拒否しているように見えるのは甚だ残念であると思う。
一九一三年広島市生まれ。北海道帝国大学理学部卒業。応召、関東軍科学部研究員。引揚後、日本電信電話公社、電気通信研究所調査役、日本楽器製造企画室次長を経て、現在
想像工学研究所社長。著書に「カンの構造」「NM法のすべて」「工学禅」「洞察力」「親と子の創造性開発」ほか。