『知らないと損する不思議な話』
[著]斎藤一人
[発行]PHP研究所
~本当の因果の話と、カルマの消し方、教えます~
このお話は、
一人さんが自身の愛弟子さんたちに向けてお話しされたときの、
一人さんの言葉を
なるべく忠実に書き起こしたものです。
あなたに向かって、一人さんがお話ししていると想像しながら、
楽しんでお読みください。
「成功法則の神髄」の話をしよう
えーっとね、今から、しあわせになる話。
オレはこれがホントのね、成功法則だと思ってるのね。
ホントに、納税日本一になった人が語る、成功法則の神髄だと思ってるから。
ただ、途中、オレが、ほら、神さまが好きだから、「神さま」とかっていう言葉を使うけど。
まったく、宗教とか、そういうこととは関係ないからね。
そのことを頭に入れて、聞いてください。
それで、最初、成功法則じゃないように聞こえるけど、成功法則なの。
ホントに楽しい成功法則だからね。
段々、楽しくなるからね。聞いててね。
「前世も、あるんだよ」ってことで話するからね。信じられない人は、おとぎ話を聞いてるつもりで
あのね、人間ってね、何度も、何度も生まれ変わるんだよ。
これを言うと、信じられる人がだいたい半分いるのかな? まぁ、半分いるかいないか、だと思うんだよね。
オレたちは、前世もある、今世もあるし、来世もあるんだよ。
これを信じられる人はだいたい半分なんだよね。
キリスト教圏ってのは、輪廻というのは全然認めてないから、これは一〇〇%に近いぐらい信じる人がいなかったの。
で、日本は仏教で、輪廻の話はずーっとしてんだよね。「何回も生まれ変わりがあるよ」って話をしてんだけど。
信じられる人は、まぁ、だいたい半分かね。
それでね。最近、アメリカやなんかでも、「退行催眠」といって、催眠術をかけて、「十歳のときの経験は?」とか、「五歳のときは?」とかって、過去に遡っていくと、前世のことを話しだす人がいっぱいでてきたんだよ。
さらにそれを、追っかけ調査すると、ホントにそういう人が生きてた、ってことがわかってきちゃったから、アメリカみたいな、キリスト教の国でも、段々、段々、考え方が変わってきちゃったの。
いや、アメリカってね、科学的に調べるところなの。
立証して、立証するんだよね。
生まれ変わりを立証する国が、段々、増えてきて、「これ、前世はあるぞ」って話になってきちゃったんだよね。
だからって、全員に「信じろ」とかって話じゃないんだよ。
それで、オレは「前世も、あるんだよ」ってことで話するからね。
信じられない人は、おとぎ話を聞いてるようなつもりでいて。
やり残したことがあるから、何度も生まれ変わるんだ
最近、ちっちゃい子やなんかで、前世を覚えてる子が生まれてきたりするんだよね。
「僕はどこどこの村の生まれで、何歳で死にました」とかって。
実際に、そこに行くと、その村があって、そういう子がいて、「何歳で死んだ」とかって。
で、生まれ変わった子が、そこに行くと、「ここは誰々のおじちゃんのウチだ」とかって言うんだよね。
ホントにそうだったりするんだよね。
それで、そんなことが、段々、段々、わかってきたときに。
じゃ、人はなんで、何度も生まれるんだ?──ってことになるんだよね。
それはね、人は、やり残したことがあるから生まれるんだ。
何度も、何度も、生まれるのは、やり残したことがあるんだ。
じゃ、そのやり残したことは何ですか?──って言ったとき、魂の成長なの。
魂の成長のために、生まれ変わるんだよ。
簡単に言うと、人間の魂、霊魂っていうのは、死なないんだよ。
だって、最近、ウチがほら、浄霊やなんかするとさ、後ろに霊が出てきたり、しゃべったりするんだよ(浄霊はボランティアでやっておりましたが、本業が忙しくて今はやっておりません)。
霊がいる、ということは、人は死なないんだよ。
わかるかい?
死んで終わりだったら、浮遊霊は出てこないんだよ。
この前、生まれ変わりは信じないけど、幽霊は信じる、って言う人がいたんだけど、それってムチャなんだよ(笑)。
幽霊がいる、ということ自体、霊魂不滅の話、してるんだよね(笑)。
ただ、あの世に行かない霊がいる、という話で。
わかるかな。
人間の魂は、因果を通して成長するようになってるんだよ
それで、これから、成功法則の話になる。
人間というのは、魂がどんどん、どんどん成長してくるんだけど。
その成長は、どうやってするかっていうと、因果を通して成長するようになってんだよ。
で、因果って何ですか? って。
ま、「カルマ」っていうんだけど。
このカルマっていうのは、悪いことをすると悪いことが起きるということ。
“いいこと”をすると、“いいこと”が起きる──それは、「ダルマ」というんだよ。
悪いことをして、悪いことが起きるのが、カルマ。
“いいこと”をして“いいこと”が起きるのが、ダルマっていうんだよね。
オッケーかい。
それで、この因果を怖いものだ、って思ってる人がいるけど。
因果って、怖くもなんともないんだよ。
怖いものとして、金儲けに利用したヤツがいるんだよ。因果を商売にしてるヤツがいるんだよ。
だけど、実際は、ちっとも怖い話ではないんだよ。
いいかい。
因果っていうのは、たとえば、私が恵美子さんの足を踏むよな。
それで、踏んでるオレは痛くないんだよ。でも、踏まれた恵美子さんは痛いよな。
だけど。
オレがまた踏まれれば、痛いのはわかるよな。
わかるかい?
人間って、やったり、やられたりして、人の痛みがわかるようになるんだよな。
オッケー?
じゃ、因果は罰ですか?──っていうと、罰ではないんだよ。
オレが、恵美子さんの足を三時間踏むとするんだよ。
それと同じように、オレが三時間、踏まれるんなら、罰なんだよ。
オッケーかい?
だけど、魂の成長のために出てきてることだから、「オレも前世で人の足、踏んだんだな」ってことがわかれば、それで終わりなんだ。