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人生は与えた分だけ与えられる
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生き方・教養
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はじめに

『人生は与えた分だけ与えられる』
[著]冨安徳久 [発行]PHP研究所


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 十八歳のあのとき、葬儀ビジネスに出合わなかったら、僕は命の尊さも(はかな)さも、生かされているありがたさや感謝の想いの大切さも知らずに、ただただ流されるように何となく、与えられた命の時間を生きていただろう。

 夢らしい夢は、何もなかった。描きたい未来はおぼろげで、何も見えていないに等しい彷徨(さまよ)う一人の若者だった。


 十八歳のあのとき、命(つながれゆく命の場面)を()の当たりにする葬儀ビジネスに出合うまでは……。


 いまはこう伝えたい……。


【夢なんかなくたって、いいんだよ。

 見つけようと頭の中で(もが)いても見つかるもんじゃないんだよ。

 この仕事が自分には向いているんじゃないか、そんなのは単なる幻想にすぎない。

 すべてはやってみなければわからない。

 飛び込んでみなければわからない。

 行動してみなければわからない。

 動き出したとき、経験の中から見つかるものは、広がる世界は、

 必ずそこにあるのだから……。

 幻想の奴隷にならないでほしい。

 先入観・固定観念の奴隷にならないでほしい。

 目の前にいるその人のために、何かしてあげよう、喜ばせてあげようとする気持ちさえ持っていれば、それだけでいいんだよ。

 そして、その想いを行動にするだけでいいんだよ。

 いま、そこから、いまある現状から、一歩踏み出す勇気さえあれば、

 君の未来は、必ず輝く未来に変わっていくんだよ】


 十八歳の僕が飛び込んだ葬儀ビジネス。

 もちろん、やりたい仕事ではなかった。

 というより、やりたい仕事が何かなんてわからなかった。

 ただ、自立するために紹介された高額のアルバイト、それにつられて出向いたアルバイトの面接。

 その仕事に対しては、勝手な幻想の中で「この仕事はこんなもんだろう」くらいの想いしかなかった。


 少し詳しく話せば、たまたま移り住んだ借家の近くにあった喫茶店のマスターに紹介され、その当時では破格の時間給につられて行ったアルバイトの面接先、それが葬儀屋だっただけだ。


 それでも僕は、想像や思い込みだけで毛嫌いせず、やってみることにした。経験してみることにした。この出合いに対し、ただ素直に行動してみることにした。


 のちに……。
「お前バカじゃないのか!?」「もっとましな仕事があるだろ!」
「人の死で儲けやがって!」「縁起でもねぇな、そんな仕事!」とか……。

 これらは、事実、僕に浴びせられた心ない言葉だ。

 いま考えれば、まわりの大人のこの仕事(葬儀ビジネス)に対する偏見は相当なものだった。


 相田みつをさんの言葉に、「そのときの出逢いが、人生を根底から変えることがある」というものがあるが、まさに僕の場合は葬儀屋のアルバイト先での先輩との出会いが、人生を根底から変えることとなった。

 いまから思えば、人生の目標となる「カッコいい生き方の大人」との出会いだったのだ。

 その出会いがあったからこそ、勝手な想像だけで判断しなかったからこそ、いまの自分があると思っている。


 やりがいも生きがいも、働くことの意義も本質も、人生の、命の、幸せの本質も、人としての成長も、すべては、この仕事と出合い、その先輩と出会ったからこそ、教えていただき、与えていただけたと強く思う。
「カッコいい生き方の大人」との出会いが、僕の【運命】を【宿命】に変え、
【天命】へと導いてくれた。


 あれから三十年以上もの月日が流れた。


 あのとき……。
「ええっ、葬儀屋なんか!」と自分自身の職業に対する勝手な幻想や固定観念、偏見だけで拒絶していたら、こんなにも充実したこれまでの人生はなかっただろう。


 まさに、生きることの、働くことの、本質を知るためには、
「やってみなければわからない!

 行動してみなければわからない!

 経験してみなければわからない!」


 人生とは、仕事とは……。

 さらにいえば、
尽生(じんせい)(尽くすために生きること)】とは、
志事(しごと)(こころざし)・使命感をもって働くこと)】とは、

 その中に飛び込んでみることからしか始まらないと僕は思う。

【止まっている者は、止まり続け、

 誰かに、何かに依存し、与えられることをただ待っている。

 動いている者は、動き続け、

 誰かに、何かを与えられる喜びを見出す】


 行動するほんの少しの勇気が、あなたの人生を根底から変える、と僕は信じている。


 この拙著を手にしていただいたあなたとの出会いが、あなたの人生を根底から、幸せへ至る道への角度に変えるための一助になれたなら、ほんとうにうれしく思います。


 二〇一三年五月吉日
冨安徳久 
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