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人生は与えた分だけ与えられる
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生き方・教養
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第二章 志事への気づき

『人生は与えた分だけ与えられる』
[著]冨安徳久 [発行]PHP研究所


読了目安時間:9分
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葬儀の準備は万全と確信していた


 あれは……。

 葬儀ビジネスに関わって、一年ほど過ぎたころのことだ。


 指導係の藤田先輩のもと、(つたな)いながらもセレモニーディレクターとしてのデビューを果たし、念願の葬儀の担当者となり、一年が過ぎようとしていたころ、事件は起こった。

 それは、この仕事に対する大きな学びでもあった。


 葬儀ビジネスにかかわらず、すべての仕事に共通していることかもしれないが、研修期間を()て、数カ月、数年も()てば“慣れ”が生じる。

 ともすれば、「なあんだ、俺にもできるじゃん」「こんなの簡単じゃん」……と、ある程度こなせるようになった目の前の仕事が、ただの作業に()けてしまう。要領を覚え、ラクをするほうに流れ、緊張感と責任感を失う。


 そのときの自分にも、どこかそんな(うわ)ついた“慣れ”があったのかもしれない。

 葬儀ビジネス……。それは、ただ通夜、葬儀・告別式という厳粛な儀式の段取りを丁寧に組み立てるだけの仕事ではない。そこに故人への想いや大切な方を失ったご遺族への献身的な心の配慮がなければならない。


 本質的な仕事をしているつもりになっていた僕に、いつの間にか“慣れ”が生じていたのだと思う。


 そのとき僕が担当した葬儀は、故人と喪主がそれなりの立場にある方だったためか、通夜にはかなりの弔問(ちようもん)客が押し寄せていた。応援スタッフもいたので、何の問題もなくコトは進んだ。

 しかし、葬儀当日は、その前夜に入った他の葬儀依頼も重なって、同僚スタッフも朝から走り回っている状況だった。
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