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人生は与えた分だけ与えられる
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生き方・教養
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第四章 人生は営業そのもの

『人生は与えた分だけ与えられる』
[著]冨安徳久 [発行]PHP研究所


読了目安時間:21分
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「営業」とは「ご縁」である


 人生には出会いがある。

 数え切れない出会いがある。

 しかし、「どれだけ多くの人と出会うか」よりも、「誰と出会うか」のほうが大切である。

【「出会い」……これをどうとらえて生きるかで、人生に雲泥(うんでい)の差が生まれる】

「営業」という言葉を耳にしたとき、どのようなイメージが湧くだろうか?

 ノルマ、飛び込み訪問、ルート営業、フルコミッション……。

 しんどい、辛い、大変、門前払い……。

 あまりよいイメージを抱かない人が多いかもしれない。


 僕の指導係の藤田先輩はこういっていた。
「『出会い』(イコール)『ご縁』だよ。出会えなかった人に出会えた、まずはその喜びを知ることだな。そのご縁ある出会いの瞬間を楽しむことだ。『営業』なんて言葉は、やらされ感で『金を稼ぐために、メシを食っていくために』イヤイヤやっているやつのセリフだよ。そんなやつは絶対に営業で一流にはなれない。ほしがっているお金も物も手に入れることはできない。ましてや、成約に至ったその瞬間が一番うれしい、なんていっているやつは論外だよ。二流、三流の営業だ」


 当時の僕にはわからなかった。その意味が理解できなかった。

 さらに、先輩はこうもいっていた。
「『営業』は『ご縁』なんだから、その出会いを、星の数ほどある出会いを大切にしなきゃダメだ。出会えたことにだけでも、まずはとことん感謝しなきゃ。考えてもみな! 生涯出会えない人の数のほうがどれだけ多いか? これまで出会えなかった人と出会えた喜びは、ちゃんと感じて表現しなきゃ! どこで誰と、どんな場面で出会ったとしても、その出会いの瞬間に最高に感じのいい自分を見せなきゃダメなんだよ。

 これはお寺様が法話でよく話す『人は与えた分だけ、与えていただける』ということなんだよ。感じのいい自分を与える。感じのいい笑顔を与える。感じのいい振る舞いをして心地よい時間を与える。それらを目の前の出会った方々に与えるからこそ、自分にもそれと同じようなことを与えていただけるんだよ。

 まずは自分からガンガン与えなきゃ! とくに冨安君は若いんだから、その若さでできる一生懸命な自分の姿を出会ったすべての人たちに見せなきゃ! 『見せる』、つまりは『行動してみせる』ってことは、それ自体が『与える』ってことさ!」


 藤田先輩はいつもそんなことを熱く激しく語ってくれた。

 そんな熱い藤田先輩が、僕の目には超カッコいい大人に映っていた。

 田舎者で素直だけが取り柄の僕には、その言葉がスッと心に入ってきた。そのときにいってくれた藤田先輩からの「人は与えた分だけ、与えていただける」は、のちに僕が担当した葬儀のお寺様の法話で、さらに理解を深めることができた。

お寺様の法話から人生の真実を学ぶ

「与えるとは、決して、お金を与える寄付行為をしたりとか、物を与えたりすることだけではないのです。偶然出会った縁ある方々に、感じのいい自分を与える、感じのいい笑顔を与える、感じのいい振る舞いをして、心地よい時間を与える、それも大切な与えることなのですよ」


 お寺様の法話と先輩の言葉がリンクし、深く深く(はら)に落ちていった。


 なるほど、と心の中で頷きながら、「法話ノート」と題したメモ帳にしっかり(つづ)ったことを覚えている。

 人の在り方、心の在り方、命の在り方を学ぶための教えが溢れたお寺様の法話の世界。この業界に携わっていく中で、きっと藤田先輩はそれらを新人の僕に伝えたかったに違いない。

 僕の「法話ノート」は何冊にもなり、学びの宝庫となっていった。

 こう生きたいな、こう考えるべきだな、と自らの人生の羅針盤にもなっていった。

 僕は何度も何度も読み返しながらその内容を素直に吸収していった。

(ことわり)を以って、万物をなす」

 これもお寺様の法話から学んだ言葉だ。
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