『30冊の本』
[著]山川紘矢
[著] 山川亜希子
[発行]PHP研究所
タデウス・ゴラス/地湧社、PHP文庫
初版:一九八八年四月
『なまけ者のさとり方』は素晴らしい本です。でも、書いてあることをハートでつかめなかったら、とても難しくて、この本一体何が書いてあるの? と思う方もいるかもしれません。でもそれでもいいですよ、と言っている温かい本です。悟りとは、一人ひとり、自分が決めてきた時にやってくるもののようです。その時が来ていないと、悟りに関する本をいくら読んでも、さっぱりわからないのかもしれません。
もし、読んでみたけれど、よくわからなかったら、枕の下に敷いて寝て、一カ月、いや、一年後に読んでみてください。すると、目からうろこ、という体験をするかもしれません。おそらく、この本はこれからもずっと読み継がれてゆくことでしょう。愛についての本だからです。
タデウス・ゴラスの『なまけ者のさとり方』の英語版はわずか八〇ページほどのとても薄い本です。一九八〇年代にアメリカにいた時に、手に入れました。薄くて簡単に読めそうだし、何といっても題名が素敵だったので、本屋さんで見つけて思わず買ってしまいました。