ドロシー・マクレーン／日本教文社

　今、私たちが住む地球は様々な問題に直面しています。その問題のほとんどは、私たち人間が自分のことだけを考えて、勝手に地球を痛めつけたために起こっています。二〇一一年三月十一日に起こった福島第一原発事故は、本当は何が一番大切であるかを私たちに究極的に問いただす事件なのかもしれません。

　一九九七年、私たちは一冊の美しい本を翻訳し、日本教文社から出版しました。ドロシー・マクレーンが受け取ったディーバからのメッセージと、キャサリーン・トーモッド・カーの素晴らしい写真を組み合わせた『大地の天使たち』です。今、解説を書くためにこの本を読みなおしてみると、ここに書かれているディーバからのメッセージは、今こそ多くの人々に読まれなければならないメッセージだ、と感じています。

　この本はフィンドホーン共同体を創設した三人のうちの一人、ドロシー・マクレーンが植物や自然界のディーバ（サンスクリット語で光の存在、または天使という意味であり、植物や自然界のものたちの持つ知性のエネルギー）から受け取ったメッセージの一部を抜き出したものです。