『30冊の本』
[著]山川紘矢
[著] 山川亜希子
[発行]PHP研究所
エリザベス・キューブラー・ロス(上野圭一:訳)/角川書店、角川文庫
初版:一九九八年一月
この本はエリザベス・キューブラー・ロスの自伝です。彼女は精神科医であり、ターミナルケア(末期医療)や死の科学のパイオニア的な存在です。多くの死を目の前にした末期患者と心を通わせあった体験から、人が死を受容するまでを描いた彼女の著書、『死ぬ瞬間』は世界的なロングセラーとなっています。もちろん、日本でも今や古典といってもよい本の一つとして、多くの人々に読み継がれています。
この『人生は廻る輪のように』の最初のページに、これは間違いなく、私の絶筆になるはず、と彼女は書いていますが、これ以後も、彼女は多くの本を書いています。それにしてもこの自伝を残してくれたことに、私は本当に感謝しています。生まれた時から、自分の前に立ちはだかる壁が高ければ高いほど、厚ければ厚いほど闘志を燃やし、苦難を喜びに震えながら乗り越えてゆく人生は、本当にすごいと思います。彼女こそ、夢を実現する達人だったのでしょう。
ともかく、この本をまだ読んでいない人は読んでください。