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幸せを呼ぶ 「おせっかい」のススメ
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生き方・教養
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はじめに

『幸せを呼ぶ 「おせっかい」のススメ』
[著]高橋恵 [発行]PHP研究所


読了目安時間:4分
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「本当におせっかいね!」


 私はよく、こう娘たちに叱られます。


 自分ではよかれと思ってやっていることや、喜ばれると思ってやっていることが、娘たちにとっては、おせっかい以外の何物でもないらしいのです。


 そこで、「おせっかい」を辞書で調べてみました。[出しゃばって余計な世話をやくこと。またその人]と出てきました。確かに私は「世話をやくこと」をよくします。

「出しゃばる」ことは好きではないのですが、やる人がいないとなれば、イベントの幹事でもなんでも率先してやってしまうので、「出しゃばり」だと思われるのかも知れません。


 でも、「出しゃばり」も「世話やき」も、それは本当にいけないことなのでしょうか?


 確かに、好意も受け手が迷惑だと思えば、余計なこと以外の何物でもないのでしょうが、貧しかった私の子ども時代は、出しゃばりで、余計な世話をやいてくれるたくさんの大人が、いつも周りにいました。


 結婚四年目に夫を戦争で亡くし、二十六歳から女手一つで三人の娘を育てた母の周りには、いつでもおせっかいな人たちがたくさんいて、私たち家族を助けてくれたのです。



 今の時代、「こんなことは、迷惑じゃないか」と人との距離を必要以上に離したり、人を傷つけないようにと、誰とも深くかかわらないようにしている人が、増えている気がします。


 向こう三軒両隣に誰が住んでいるかもわからず、「無縁社会」だ、「孤独死」だとテレビや新聞などメディアでも問題視している通り、人と人との交流が希薄になりつつあることは誰の目にも明らかです。



 私は、四十歳の時に離婚し、経済的に自立できるよう、四十二歳で、当時高校生だった長女と二人で小さなPR会社を創業しました。娘や多くのスタッフのおかげで、会社はどんどん大きくなり、二〇〇八年には株式上場までできましたが、立ち上げた当時の私は、お金も資格も実績も人脈も、何もない四十二歳のバツイチ、二人の子持ちというごくごく普通の女性でした。


 上場会社の創業者とはいっても、私には経営などの経験も才能もありませんでしたし、みんなが驚くような斬新な企画を考えられるプランナーでも、マーケティングの専門家でもありませんでした。


 ただ「営業」だけは誰にも負けませんでした。


 短大を卒業後、入社した広告代理店での営業を手始めに、結婚後も保険、「タッパーウェア」、女性用カツラ、栄養食品など、ありとあらゆるジャンルの物を売っては営業成績でトップを獲り、二十代で二人の子どもを育てながら小さいながらもマイホームを購入することができました。

「なんでそんなに商品を売ることができるのですか?」。こう訊かれたことがあります。


 私は決まって、「相手が喜ぶだろうと思うことを繰り返し一生懸命やってきただけです」と答えてきました。


「小さな親切、大きなお世話」といいますが、私はそうは思いません。


 例えば、残業中のあともう少しでようやく作業が終わるという時に、「手伝いましょうか?」とかけられた一言。実はコーヒーが苦手だけれど「お疲れ様!」と()れてもらった一杯のコーヒー。次の駅で降りるという時に「どうぞ座ってください」と譲られた席。


 タイミングが微妙だったり、相手の好みを知らずに取った行動かも知れませんが、やはり相手の好意を感じて嬉しくなりませんか?


 こういうやり取りを他の誰かがやっている情景を見るだけでも、なんとなく心が温かくなりませんか?



 人生ふりかえれば、おせっかいのおかげで仕事もうまくいき、人生そのものも楽しく豊かになりました。同世代の友達はもちろんのこと、二十、三十代の若者たちとも、遊んだり大騒ぎしたりして毎日を楽しく過ごしています。

「近くまで来たので、何してるかなと思って」と、ふいに友達が連絡をくれてお茶をしたり、「麻雀(マージヤン)しましょうよ」と言っては毎週のように我が家に人が集まったり、パソコンの調子が悪いとぼやくと、誰かしらが「直しに行きますから、待っていてください」と直しに来てくれたり。



 私は日本全国から海外にまでたくさんの友達がいます。そして創業した会社は娘がしっかりと継いで、世の中に喜びを与える仕事を多くのスタッフとしてくれています。これらすべてはおせっかいの(たま)(もの)だと思っています。

「小さな親切、大きなお世話」ではなく、「小さなお世話、大きな親切」。



 そこで、家庭や仕事に役立つであろう「おせっかい」を「10のルール」として、一冊の本にまとめてみました。


 この本が、私からあなたへのちょっとしたおせっかいになれば幸いです。


高橋 恵

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