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幸せを呼ぶ 「おせっかい」のススメ
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生き方・教養
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おせっかいのルール 1 「おせっかい」は言葉と行動が同時

『幸せを呼ぶ 「おせっかい」のススメ』
[著]高橋恵 [発行]PHP研究所


読了目安時間:11分
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01 お伺いをたてない



 皆さんは電車の席に座っていて、目の前に年配の人が来たらどうしますか?


 妊婦の方や、体調が悪い方など、余程の理由がない限りは、「お座りになりますか」と尋ねて席を譲ることと思います。


 先日、電車に乗った時、こんな情景に()(くわ)しました。


 私は数席空いていた席の一つに座れましたが、後から乗車してきた方の中には座れない方もいました。私の三席ほど左側で「座りますか?」という男性の声が聞こえました。目を向けてみると、声をかけたのは二十代後半ぐらいのスーツ姿の青年。一方声をかけられたのは六十歳前後と見られる女性。私は「気持ちのいい青年だな」と顔をほころばせてその光景を見ていました。


 ところが、女性は「いえいえ結構です」と顔の前で右手を大きく左右に振りながら申し出をきっぱりと断りました。青年は「僕、すぐ降りるんで」と言ってさらに譲ろうとしますが、また「いえいえ本当に大丈夫です」とその女性。


 結局、青年も女性もそのままのポジションに。空気が少し固まりました。


 知らない人ばかりの中で、突然声をかけるのも勇気がいることなのに、それをきっぱり断られてしまうと「せっかく譲ってあげようと思ったのに」「年寄り扱いして相手を傷つけちゃったかな」と考えてしまうかも知れません。何より「恥ずかしい」と、声をかけたこと自体を後悔してしまう人もいるでしょう。


 こういうことが一度でもあると、次から素直に席を譲ることをためらってしまう人がいるかも知れません。「断られたら恥ずかしいから」と、たとえ年配の人が目の前に来ても、寝たふりをする、気づかないふりをする、といった副作用が生まれてしまうことも少なくないでしょう。でもいいように考えてみてください。


 断った人は、決して迷惑だから断ったわけではないはずです。

「ありがたいけれど、せっかく座っている人をわざわざ立たせてまで座るのも申し訳ない」。きっと大半の人は、心の中ではこういう想いなのだと思います。

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