読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

12/21に全サービスをRenta!に統合します

(2021/12/6 追記)

犬耳書店は2021年12月21日に、姉妹店「Renta!(レンタ)」へ、全サービスを統合いたします。
詳しくはこちらでご確認ください。

0
-2
kiji
0
0
1264838
0
ヤル気が出る! 本番で実力発揮! 受験に強くなる「自分」の作り方
2
0
0
0
0
0
0
教育
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
二章 信じられる「自分」を作れ!

『ヤル気が出る! 本番で実力発揮! 受験に強くなる「自分」の作り方』
[著]和田秀樹 [発行]PHP研究所


読了目安時間:26分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ

「やればデキる」という感覚を、どう取り戻すか


結果を出して自分を支える“好循環”を作れ!


 “低値安定型”で、成績順位が固定してしまうのはなぜ?

 中学までの成績はつねにクラスで上位だったのに、高校に入っていきなり下位に転落してショックを受ける人は少なくないようだ。

 とくに、公立の中学から県でも上位ランクの進学校に進めば、確率的にいっても八〜九割の人が“没落派”の憂き目にあう。学年で四百人いたとして、トップ二十位以内に入れるのはわずか五パーセントだから、必然的にそうなるわけだ。

 今まで、自分のことを、まあデキるほうだと思っていたし、親も教師もそのことを認めていた。ところが高校に入ったとたん、これまで経験したことのない「ごく普通」あるいは「並以下」に、あっというまに“転落”してしまう。人によっては天国から地獄にたたき落とされたような気持ちになるかもしれない。

 公立高校にいた連中に聞くと、高校での成績順位は、一年から三年まで、それほど大きな変動はないということだ。もちろん、急に伸びるやつもいるし、はじめはトップクラスだったのに、ある時期を境にジリジリ順位を下げる例もある。しかし、全体的に見ると、あまり変動しない傾向にある。

 なぜ優等生は優等生のままでいることが多いのか。なぜ、劣等生が劣等生のままでいる傾向があるのか。その理由を考えることを足がかりに、「勉強に手がつかない自分」から抜け出すヒントを、この章でさぐっていくことにしよう。


 「結果を出す」ところから出発する、優等生の“好循環”

 小さいころからずっといい成績できた人は、親や教師からホメられてきたし、周囲からは「勉強のデキる○×ちゃん」という目で見られることが多い。そういう環境にいると、「いい成績を取ってホメられる自分」を理想として、それを達成することで評価され、評価されることで自分が支えられる、という“好循環”ができる。
「人からホメられることで自分が支えられる」というのは、経験的にも理解できることだが、精神分析の新しい流れ(一章で述べた自己心理学)でも、かなり重視されている考え方である。

 たとえば、だれかに、「おまえのファッションセンス、ちょっとヘンじゃないか」といわれれば、やっぱり不安になるだろう。そんなとき、いてもたってもいられずに、ほかの人に聞いて確かめたくなるはずだ。
「ちっともヘンじゃない。カッコいいよ」と、何人かの人がホメてくれれば、とりあえず不安はなくなる。「オレのセンスがわからないあいつのほうが、よっぽどヘンだぜ」と、一度は失いかけた自信が戻ってくる。

 こういう状態を、心理学では「自己愛が保たれる」という。自己愛(ナルシシズム)というと、「鏡に映る自分の顔を見てウットリする」など、悪いイメージでとらえたくなるかもしれない。しかし、正常な自己愛は、自分のことを「生きている価値がある人間」として積極的に評価できる、つまり、「自分を信じられる」ことにつながっているのである。

 いわゆる優等生と呼ばれる人たちは、「がんばっていい成績を取る」ことが、自己愛を支える手段になっている。自分に自信があるから、がんばれる。いい結果が出るから、ますます自分に自信が持てる。この理想的なパターンができているから、これから先も、優等生でいられる確率が高いのである。


 傷ついた自己愛の支え方には、パターンがある

 高校に入って、急に成績順位が下がったりすると、当然のことだが不安になる。この種の不安は、新しい自己心理学では、「自己愛がおびやかされることへの不安」という解釈ができる。
「ひょっとしたら、デキると思っていたのは自分だけだったのでは?」
「やっぱり、デキるやつは自分とは頭のデキがちがうんだ」

 今までは、少なからずデキると思っていたし、周囲もそれを認めてくれていた。ところが、順位が下がったことで、自分を支えていた“支柱”がグラつきはじめたのである。そこで、グラつきかけた自己愛を、なんとか保とうとする。
「でも、がんばれば、まだなんとかなるかもしれない……」

 おそらく、こんなふうに、混乱しながらもあれこれと考え、自己愛を保てる方向にもっていこうとする。

 自己愛がグラついたときどう対応するかは、人によってちがう。基本的には、結果を出すことで自己愛を支え直すのが健全なパターンである。結果も出ていないのに適当にホメてもらうなど中途半端な形で自己愛を満たそうとしても、いい方向に向かないことも少なくないのだ。


 自己愛の支え方 “巻き返しタイプ”


 勉強でグラついた自己愛は、勉強で立て直すのが理想

 高校に入ってから、二回目、三回目くらいのテストまでは、それでもまだ順位が安定しない時期である。
この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:10792文字/本文:12728文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次